明日から4月。
北斗星も帰ってくる。
長編成の寝台列車は、ストレートで編成美を撮るのも良いが
波のようにうねる編成をギュッと長玉で圧縮して電源車の排気の陽炎を写し込むのもオツである。
2012年4月 EF510504 8009レ 赤羽~浦和
久々の都電散歩へ。
これから満開に向かうのだが、来週だと花散らしの雨の後になりそうで
桜のベストタイミングは難しい。
当然、場所によって樹によってその咲き方に差があることは承知の上沿線の三大桜(電関人が勝手に決めた)を見に行く。
王子駅前から先ずは面影橋を目指し、そのあと荒川二丁目そして飛鳥山へと。
一番南に位置する、この神田川沿いの桜並木は満開一歩手前。
いくつかのアングルを試した後再び都電で荒川二丁目に移動。
三河島水再生センター敷地に植わった桜並木はまだ5分ほどの咲き具合なので
電停脇の踏切から望遠で圧縮効果を生かして何とかまとめる。
ここは3本ほどで切り上げて、最後は飛鳥山へ。
超メジャーな桜の名勝なので新しいアングルということで、音無橋側から狙ってみた。
三ヶ所の桜の中で最も北に位置し、標高も高いことからまだ三分ほど行くか行かないか。
昭和五年に竣工した音無橋のクラシカルな照明とほんのり色づいた飛鳥山の桜を入れて、車が切れた瞬間パチリ!
この日沿線で目に焼き付けた桜を肴に、そそくさ家へ帰り明るい内から一杯やった。
2015年3月28日 上)8810 学習院下~面影橋、中)8504 荒川区役所前~荒川2丁目、下)7010 飛鳥山~王子駅前
桜の名所、飛鳥山の桜越しにカシオペアを流す。
結局その酔狂は未だ一度きり。
この企画にはド派手なハチイチカシ罐が似合う。
以外と列車の高さの良い位置に桜の花は少なく。
マシのテーブルは止まったもののまだ営業前。
もう一度、銀罐で狙ってみようか。
ほんの一瞬の8009レの花宴。
2010年4月4日 東北本線 尾久~赤羽 EF8192+E26 8009レ
間もなく開花する桜を目前に寒さが戻る。
「花冷」などと言葉になっているくらいで昔の人は季節を体感していたものだ。
年とともに寒さが身に染みる電関人は、早くも水温み薫風かおる季節が待ち遠しい。
ふと在りし日の鹿島鉄道のこの写真を思い出した。
旧型車両では終ぞこの夕景に出会えなかったが、最後の鹿島訪問でKR500型にて成就した。
2006年5月 鹿島鉄道 八木蒔~桃浦 KR500(再掲)
時刻改正に車両の配転は付きもの。
本日本屋で某誌を購入して読みふけっていてある結論を見出した。
それは1977年10月のこと、宮原から宇都宮へ配置転換になったEF58172号機。
1978年に全機除籍となったEF57の息の根を止めたゴハチの1両なのだと。(実質的にはひとつ前の増備でゴナナは運用離脱だが)
電関人にとってEF57は手が届きそうで届かなかった形式の一つで、1977年最後の夏を迎えていた彼らを千載一遇
北海道旅行の帰りの駄賃で撮ろうと企てたが、この年は夏の長雨に祟られて結局青森から夜行で上野に着いたものの
降りしきる雨に出鼻をくじかれてそのまま東京駅から夏の帰省ラッシュの最中の新幹線に飛び乗って帰福の途についたのだった。
写真は宮原時代の172号機でSGから濛々とスチームを吐いて荷物列車の仕業に当たる転属半年前の姿。
関東でゴナナを撮っていた同世代の鉄な方々にとっては忌まわしい罐だと思われるであろうが、ゴナナを知らない電関人にとっては
可愛いゴハチの一両でしかない。ついでに言うと、西日本では一番若手のゴハチであった。
1977年3月22日 山陽本線岡山駅構内 下り荷物列車(列番不明)