狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

日東流の季節風に抗う 十五話 千畳敷に帰る

2018年02月28日 00時19分05秒 | 国鉄・JR 東北

滞在中のベースキャンプは、千畳敷の民宿。

夜明け前に宿を出て朝ロケを熟して、一旦宿へ帰る。
9時前に戻り、10時前に出かけ昼前から夕方まで第二ラウンド。

普通の宿の倍以上の朝の食事を胃袋に込める。



まさに鬼の洗濯板のような海食盤と大岩を残し、数件の民宿がひっそりと肩を寄せ合うのみ。

一旦風が強まると、宿の外壁の隙間という隙間から凍てつく空気が室内にまで及ぶ。




道路右側の一番奥に見えるのが今回ベースキャンプとしてお世話になった宿。

千畳敷が育んだ魚介に朝から舌鼓を打ち、鋭気をちゅーにゅう!

何とか千畳敷と駅とを絡めたいと思っていたら、宿で「灯台に上がる階段の丁度トンネルの真上から
撮れるよ」と。


ならばと、狙ってみた次第。


2018年 睦月 千畳敷

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日東流の季節風に抗う 十四話 大戸瀬の引潮

2018年02月22日 21時52分12秒 | 国鉄・JR 東北

大潮だったのであろうか、土曜の休漁日。

漁師は、潮が引いた磯で沿岸漁業に勤しむ。



かつて、この高台に立ったのが1983年の二月だったであろうか。

あれから35年、大戸瀬は駅舎こそ変わったがその俯瞰の景色は何ら変わらない。

しかし車を止めた高台の集落の道路を、例の弾丸道路工事現場に向かうのか11tダンプがしきりに往来する。

まもなく五能線に並行した道路は廃れ地域住民だけのものになることだろう。



そのころまで五能線は生き残っているのだろうか・・・。

弾丸道路のロジスティクスは平成の次の元号の下で果たして人の生活を全国レベルで潤すのだろうか。

それともまたもやナガタチョーの道路族議員の懐のみを温かくするのだろうか。

いい加減、くだらない馬鹿な政治に一石が投じられる時代を平成の次に期待したいものである。


2018年 睦月 大戸瀬にて

 

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日東流の季節風に抗う 番外 もう一つの電関人の顔

2018年02月18日 20時57分16秒 | 鉄道以外

電関人のもう一つの顔、それは・・・

建築物好きなこと。



今回の旅中に見つけた、大戸瀬地区の茅葺家屋の密集。

一瞬道を間違えた怪我の功名でまさか今の
時代にと我が目を疑った。

上の手前の家屋は廃屋だが、それ以外は現役だ。


廃屋の家は、東京の物好きがインターネットで買ったのだがあまりの荒廃様で、

あきらめて近くの別な物件に住み、毎日五能線沿線などサイクリングを楽しんでいる風流人だとか。

電関人も移住欲はある。

ADの世界からわざわざ建築の世界に入ったのは、その辺の目的が大である。

僅か海から少ししか入っていない海岸段丘の斜面に並び立ち日東流のキツイ季節風にびくともしない

矍鑠とした茅葺邸宅にしばし圧倒された。


2018年 睦月 大戸瀬にて



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日東流の季節風に抗う 十三話 驫木港休漁日

2018年02月17日 15時53分49秒 | 国鉄・JR 東北

駅で撮影後、前回の記憶を辿り乍ら港へ出る。

北金ヶ沢で交換した上り一番列車を待つ。

確か宿で聞いた話だと週二日の休漁日があるのだと。

漁は父ちゃん、倅だけではできない。

かぁちゃんや娘、じいちゃんばっちゃんが陸で手伝うからできるのである。

それ故かぁちゃんたちの仕事量軽減のために週休二日を漁協で決めたのだ。



土曜の驫木港は、休漁で静まり返る。

凪に近い微かな潮騒に列車接近音は聞こえない。



たまに作業小屋に出入りする漁師の車が出入りするだけである。



上り一番列車が走り去ると、

また潮騒とウミネコだけが港を支配する。


2018年 睦月 驫木漁港

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日東流の季節風に抗う 十二話 夜明けの驫木

2018年02月15日 23時52分21秒 | 国鉄・JR 東北

今回はどうしようか迷った駅。

CMクリエイティブチームやテレビクルーも泊まった民宿に投宿した縁もあって、
今回も沿線一メジャーな驫木の一番列車を取材する。

五所川原方面この日の一番列車の当駅利用者は二名。

鯵ヶ沢の縫製工場まで、年金の足しを稼ぎに行く70のご婦人と、

列車接近まで父親の車で暖を取っていた女子高生一人の二名。



「夏は自分で勤め先まで運転して行くっけんども、冬さとーちゃんの車でここさ送ってもらってぇ、
列車で行くんだが」

シャイで気さくなご婦人が言う。



話を聞いてるうちに下り接近。

なんとこの旅で唯一見た首都圏色のヨンマル編成であった。



明けやらぬ冬の驫木の一日が静かに始まる。


2018年 睦月 驫木駅

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