北斗星が去ってかつて☆一つや三つで時刻表に表記された客車寝台特急列車は姿を消した。
相棒の客車も殆ど処分され田端に残る選ばれし栄光の指定機も手持無沙汰な日々を過ごす。
ボディに入れられた栄光の勲章は二度と輝くことはない。
何の変哲もない標準的な国鉄機を通し番号そのままに花道を与えられた彼らは、
初めからP型として生を与えられた500番代機とは違った魅力に満ちていた。
10月中旬、カシクルを引いて旅に出た97号機を撮影しながらふと走馬灯のようにそんな思いが去来した。
2010年11月 田端区にて
やはりカシクルの日、水上~湯檜曽の鉄橋にゆめぞらを撮った後上牧でSLみなかみを出迎える。
美しい半逆光の煙についシャッタータイミングを逸し(^^;
煙の前が煩くなってしまった・・・
さらに振り向きざまに、錦秋を迎えつつある斜面を入れて。
天気も回復した久々のSLみなかみを堪能した。
2015年10月 上越線 上牧~水上 D51498+12系 9735レ
カシオペアクルーズが上越国境を超えた日、
徐々に平野部へ下りながらの撮影。
午前中の雨で大気中は湿気をたっぷり含んでフォトジェニックな雲がぷかぷか浮いて。
つるべ落としの太陽は大きく西に傾いて、
3両編成の115系は影絵のよう。
折角のぷかぷか雲もSLみなかみが来る頃には文字通り雲散霧消してしまった。
2015年10月 上越線 敷島~渋川
昨日から今日にかけて、汗ばむ陽気から寝床の温もりが恋しい気温に。
北西からの冬の季節風が一挙に季節を進めた。
今年初の木枯らしは、鮮やかな秋の色彩を奪い去り寒々としたモノトーンへ。
2009年初冬
毎年実施される鉄道の日を挟んでの貨物のヘッドマーク取付け。
目にすることはあっても、撮影できたのは09年のこの単機のみ。
今年も終わってしまった。
なかなか捕まえづらい被写体。
2009年11月 EF6627 東北本線 蓮田~東大宮