ヒガハスの冬を感じさせるものの一つに柿木がある。
昔は干し柿を作っていたのであろうが、今では成らせっ放しで鳥の餌に。
例年、季節になると必ず覗きに行く冬口のヒガハス定番。
普段はベニジャケなどと言われているが、
この時ばかりは柿色の電車ということで・・・。
ちなみに木はもちろん私有地にあるので、公道からの撮影を厳守で。
2016年 霜月
本当は、暖色系の車両が狙い目?そして薄暮の照明が灯った頃のぶらし?などと考えを巡らせながら・・・。
老兵7000が減って、だいぶんと工夫が必要になってきた。
しかも画角に収まる木々は、皆常緑樹。
それも反って都会の冷たさが表現できて良いのかもしれない。
2016年11月 面影橋
九州管内で唯一撮った二桁デデゴイチが52。
中坊時代チャリ漕いで不案内な筑豊本線原田口をウロウロ。
良い場所が見つからないまま確か4種踏切で撮ったカットかと記憶する。
夏草が鬱蒼と茂る中、獣道のような線路をやってきた4043ㇾ。
毎度のことながら、場所が定まらなかったのとデーデーの迫力で痛恨の早切り。
悔し紛れの振り返りカットで、
九州オリジナルの赤抜きナンバーになった52号機であった。
※系譜は2桁から500番代へ突入するが、ナンバー確認作業のため暫く経ってからの続編アップ予定。
1976年夏
釣瓶落としの秋の陽光が傾く頃。
乗車してきた列車を踏切で見送る。
高架駅や橋上駅中心の都心では味わえない、
長閑な光景のひとつ。
2016年11月 小塙駅 335D
法定速度で追いかけ、もう一度331Dを狙う。
小塙を出たカーブの先にある踏切でちょうど尾花を入れてのアングル。
残念ながら一瞬日差しが翳る。
森の奥に消えゆく列車を
揺れる尾花が手を振って見送るようだった。
2016年11月 小塙~滝 331D