すっかり宵闇に支配された中、煌々と灯る駅の灯。
かつての夜の町の様子がそこにはある。
眠る町に星の如く最後まで灯る一点の灯、そして誰もが寝静まっている内から灯る最初の灯。
出発点であるのも駅だし、到達点であるのもまた駅である。
昔の裸電球が寂しく照らしていた駅からLEDの照明輝く駅へ。
其処へ発着する列車の車両も時代と共に置き換わっていくが、
それもこれも今の駅のありようなのだから・・・。(烏山線冬日・完)
今年も多くの方々に拙ブログへお立ち寄りいただき心より感謝いたします。
来年も様々な鉄道シーンを追いかけて行きたいと思います。
それでは皆さま良い年をお迎えください。
2016年大晦日 狂電関人 拝
烏山線小塙界隈の景観の魅力に気が付くのが少し遅かった。
荒川の曲流によって半島のような地形をなす小塙。
その自然が織りなす景観は多種多様で撮っても撮っても撮り尽くすことは無い。
西の山の端に沈んだ太陽の明かりを夜の帳が覆い消そうとする頃、
煌々と輝く一番星に見送られ終点を目指す列車。
今日も小塙の夕暮れに胸を打たれる。
2016年 師走
今や僅かとなってしまったロクヨンセンの関東運用。
その一つである鹿島貨物の1094ㇾは白いコンテナとタンクコンテナの特徴的な積荷。
西の茜空に向かって進む列車は罐のサイドフィルター配置でロクヨンセンと判別できようか。
残念ながら雲が湧いて、影富士コラボとはいかなかったが、
朱い光線にエッジが立つ画がまた良い!
2016年師走
2080ㇾのアングルを考えながらウロウロ。
藁ボッチだけでなく、苅田の隅の水たまりを前景において。
その水たまりに映る深い青に冷たい冬を感じる。
2016年12月 EH20015 2080ㇾ
上りたてのイヴの朝の光をサイドに浴び先を急ぐ遅れ貨物。
北の大荒れの天候で冬の貨物ダイヤが乱れるのもこの時季の風物詩。
苅田と貨物の向こうに、北斎風情に小さな霊峰を置いてみた。
2016年 クリスマスイヴ