この日、朝港の傍を移動中に船のエンジンが掛かる音を聴いた。
土曜は休漁で河岸は開かないが、人々の生活に漁は欠かせない。
すぐそばに鎮座する、守護神は港を番する沢山の小さな水兵さんで糞塗れ。
丁度、一艘帰港直後の漁船が、
兄さん、あと少しはよ来たら鰯分けたんに・・・と威勢の良いおやっさん。
魚に弱いと書く通り、河岸が無い日は近所に振る舞うのみ。
数日の時化明けで家庭の台所の足しにはなった様だった。
2018年 睦月 北金ヶ沢港にて
もう少し津軽富士が見えていそうだったので、廻り込んでリンゴ畑が密集する森田方面に。
残念ながら、雑誌で見ていたポイントは積雪も多く見つけられず。
それではと、鳴沢駅を目指してみた。
結果、正解で鯵ヶ沢寄りのここは内陸より沿岸気候でたった数キロの差が雪の大差に。
午後は、日本海特有の北西の季節風が絶えず雪雲を供給する。
しかし、数十年通うこの地域の天気は不変で時々太陽が顔を出して、同時に津軽富士も顔を覗かせる。
その天候サイクルは猫の目で。
巧く列車通過時に顔を覗かせてくれなかった津軽富士に未練が残った。
さぁ、ここらで海に戻ろう。
そして港へ。
2018年 睦月 鳴沢
まだまだ続く本シリーズ。
やや運転遅延気味だが。
五能線と言うと自ずから海の景色となるが、
「抗う」話なので、あえて海側からヤマへカメラを振る。
二度目の赤石川で津軽富士狙い。
この日は、様々な天候条件が揃って冬に中々見えないピークスが顔を出してくれた。
数少ない五能線の列車とのコラボが叶う瞬間。
2018年 睦月 陸奥赤石