国税庁長官は「適材適所」＝首相、森友答弁めぐり―参院本会議 ”違反者を違反者の取締り責任者に？”

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171204-00000058-jij-pol 12/4(月)時事通信社
　参院は4日午後の本会議で、安倍晋三首相と全閣僚の出席を求め、2016年度決算の概要報告と質疑を行った。

　首相は学校法人「森友学園」への国有地売却に関し、「適切」と説明してきた佐川宣寿前財務省理財局長を国税庁長官に充てた人事について「それぞれのポストに最もふさわしい人材を適材適所で配置する、という考え方に基づいて行った」と説明した。

　民進党の難波奨二氏が「納税者たる国民の心理からすると到底、納得できるものではない」と批判したのに対し、反論した。

　会計検査院が鑑定評価額から約8億円値引きした「根拠が不十分」と指摘したことに関し、首相は「真摯（しんし）に受け止める」と語り、透明性確保のため業務見直しを進める考えを強調した。　

感想；
領収書などの記録の保管を求める国税庁長官が、保管が必要な記録を廃棄させていました。
適材適所とは、「”私（安倍首相）のために、違反も覚悟で必死にかばってくれる人”なので、出世させさらに私を守って欲しい」との意味なのでしょうか？

安倍首相の”真摯”の言葉は、なぜか上っ面で誠実さが伴っていないように聞こえてしまいます。
”丁寧”に説明するの場合も、一般の丁寧ではありません。
美辞麗句を言葉にされますが、虚しく響いてきてしまいます。
上杉鷹山の言葉に、「言葉は誰の口から出るかによって重みが違う」があります。
安倍首相に言葉に合った重みを求めるのは難しいのでしょうか？

人は言葉を選びます。
言葉も人を選んでいるのでしょう。

会計検査院の調査で問題視されていることの責任者が、責任を問われることもなく出世することは、論理的に考えてもあり得ないことなのですが、安倍首相の頭では論理性があるのでしょう。

・スリをした人がスリに遭わないためのアドバイスをする。
・空き巣泥棒が、空き巣に入られないための本を出す。
・コンピューターウィルスを作った人が、ウイルス防止のソフトを作る。
と考えると、
上手くごまかしてきた人が、税金を納めないようにごまかそうとする人を取り締まると考えると、まさに適材適所なのかもしれません。
ただ、スリした人や空き巣泥棒をした人は罪を償って、経験を生かされていますが・・・。