幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「8割の人は自分の声が嫌い」山﨑広子著 "自分の声をよく聴く!”

2017-12-12 08:44:08 | 本の紹介
あなたが普段聴いている自分の声は本当の声ではありません。これは骨導音をともなった声なので、自分にだけ聞こえている声です。録音した声が今現在、あなたが出している声です。

8割の人は自分の声が嫌い

自分の声が好きだという人はわずか5%。
あとの15%ほどは「よくわからない」という回答。
その後、自分の声を録音して聴いたことがある人を対象に再調査を行ったところ、なんと90%超の人が自分の声を嫌いだと答えたのです。
自分の声が嫌いな人は、自分自身に対して否定感も強く持っていることがほとんどです。

調査を進めた結果、大きくは二つの理由によって、声を嫌っていることがわかりました。
1)声の中に「自分が嫌っている自分の本質」が表れているから。
向上心が強く、なにか失敗をすると自分のどこが悪かったのだろうと反省する、とても真面目な人です。だからこそ、心根が優しいのに「優柔不断」だと落ち込んだり、じっくりと考えて行動するのに「のろま」だと思ってしまったりします。自分への否定感が、声に出る自分の性質までも否定し、嫌悪してしまうのです。

2)声が「本当の自分のものではない」と感じるから。
唯一無二である自分自身を磨きたい、そして表現したいと願っている人です。集団に埋もれたくない、人に迎合したくない、なのに声はどこかからの借り物のように感じる。真似をしているつもりはないのに、自分自身だという感じがしない。自分の目指すような個性が出ていないと感じています。

「最後の授業」
「一つの国民が奴隷となっても、その国民が自分の言語を持っている限りは牢獄の鍵を持っているのと同じなのです」

本物の声=オーセンティック・ヴォイスの見つけ方
いやな声の中に、ときおり「いいな」と思う声があるはずです。嫌悪よりもむしろ「いいな」と思える声。それは作り声ではなく、妙にテンションが高くもないでしょう。そして嫌悪を感じる声よりも幾分低い声であることが多いでしょう。それがあなたの恒常性にかなった声、つまり本物の声です。その声を出したときのシチュエーションや、自分の状態を思い出してください。そしてその声を「耳に記憶させて」ください。何度も何度も聴くのですよ。聴かなくても頭の中でその声が簡単に思い出させるようになるまで、覚え込ませてください。最初のうちはかえって作り声になってしまって、録音を聴いたらがっかりするでしょう。でも何度も繰り返しているうちに「いいな」と思える声で録音ができるようになってくる。「いいな」がどんどん増えてくるはずです。
「いいな」の声が見つかったらとにかくその声を耳に覚えさせる。声を決めるのは喉ではありません。あなたの声を決めるのは、あなたの耳なのです。だから「いいな」と思える声を徹底的にそれを耳に定着させることがなにより大切なのです。

タレントになりたての若い人が、テレビに頻繁に出るようになるとどんどん垢抜けていきますよね。デビューしたてのタレントや歌手は自分が出演した番組や、自分が撮影された映像は必ず観てチェックをするはずです。そこで顔の角度が微妙に変だな、とか、笑顔はもっとこういうふうにしよう、とか、いつも右肩が下がり気味だから修正しよう、とか、それはそれは細かいところまで、「自分だからこそわかるチェック」をします。
声は意識して聴くだけで、聴覚と脳がなかば「自動的に」修正してくれます。
その繰り返しだけで驚くほど声は変ります。


学級崩壊から奇跡へ
小学校低学年の担任を続けてきたY子先生は、当時、学級崩壊といわれるような小学校2年生のクラスの担任でした。真面目でとても熱意のある先生でしたが、どんなに注意しても授業中に走り回ったり、勝手に教室を出ていってしまう児童がいて、その子のグループが大騒ぎするので、ほとんど授業ができない状態が続いていました。毎日毎日「静かにしなさい!」「ちゃんと席について!」「先生の話を聞いて!」、そんなふうに叫んでいたために、何度も声が瞑れて、そのうちの喉にポリープができ大きな声も出せなくなってしまいました。病院に通ってポリープの治療をしましたが、このままでは再発するだろうということで、声の出し方を変えるようになったのです。
録音した教室での自分の声を聴いてもらったところ、「こんなヒステリックな声だとは思わなかった。私が子どもならこんな声の先生はいやだわ」とショックを受けていました。
2カ月ほど家でもどこでも録音しては聴き、やがて姿勢と喉の状態と声のトーンを自覚してコントロールできるようになり、まるで人が変わったように落ち着いた声になった頃、こんな報告を受けました。
「なんと学級崩壊がピタッとおさまっちゃったんです!」
「Y子先生が教室に奇跡を起こした」とまで言わるたそうです。
彼女の声の変化にともなって子どもたちの態度が変わった。そして彼女自身もまた、自分の真実の声を見出し、それを日々聴いていたことで心身が変わった。つまり、「声のフィードバック効果」が起こり、物腰から顔つきまでもが変わっていったのです。

声のフィードバックは認知症やパーキンソン病の予防にも
話すことと笑うことは喉の老化防止にとても大切です。

あなたが自分のことを「ダメ人間」と思うと、脳はダメな人間のように振る舞わせる。
脳は馴染んだイメージを恒常性にしてしまうのです。

感想
自分の声を先ずは聴いてみることだと思いました。

小宮悦子さんがニュースステーションを担当する時、久米さんから、「声の高さを少し低くするよう」に言われたそうです。
声で相手に与える印象が大きく変わるのでしょう。