・「面倒くさい女性」は、社会的地位や組織的地位や組織のポジション、ましてや権力など持っていなくても存在し、男性のみならず同性の女性からも面倒くさがられます。
・本「ベスト・パートナーになるために」
「男は火星から、女は金星からやってきた」
・多数派(=男性)は目に見えない結束力を持ち、少数派(=女性)を特別視します。多数派は常に強者で、少数派は弱者となる。そして、多数派には多数派の規範があり、それを逸脱する少数派の言動は「面倒くさい」。この瞬間こそが「ババアの壁」です。
・“女王蜂”は育児も仕事も完璧に両立するスーパーウーマン。「女性カースト最上階」に属する女性エリートです。
・「ガラスの天井」は最上階にあるのではなく、階層組織のすべての階層に蜘蛛の巣のごとく張り巡らされているのです。その蜘蛛の巣をくぐり抜け、なんとか「男性カースト最上階」の下にたどり着いたのが女王蜂です。
・女性が男性と同等に評価され研究助成金を得るには、「最高ランクの学術誌に男性の2.6倍もの論文を発表する必要がある」としました。(スウェーデン医学研究評議会による研究助成金の審査過程の検証より)
・シェリル・サンドバーグ「リーン・イン 女性、仕事、リーダーへの意欲」
・ハーバード大学経済学部主席卒業
・マッキンゼー
・財務長官ラリー・サマーズの下で働き
・Google
・Facebook初の女性役員
「女性ならではの自信のなさやしり込みを捨て、勇気を出して身を乗り出そう」
私にはサンドバーク氏が」働く女性たちの行動に問題がある」とはなから決めつけているようで、残念でたまらないのです。
・問題は女性の行動にあるのではなく、昇進を決める上司にあった。女性に対する偏った見方が、女性たちの生とな評価を妨げていることをセンサーが暴きだしたのです
・問題は男性議員だけにあるわけではありません。本当に残念な話ですが、女性議員の中には、飲み会に必ず付いて行って親しくなることで地位を得ようとする人がいます。そうした女性議員が役職を得ていくので、よりタチが悪くなっています。彼女たちは、男性議員が喜ぶことが何かを、本能的にわかっている。意見する女性議員を嫌う傾向も強い。
・男女平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」(2017年)「政治参加」
フランス9位、オランダ25位、オーストラリア54位、イタリア46位、144か国中、堂々114位の日本とは大違いです。
・サッチャー氏(元英国女性首相)の「女を武器」にするやり方に、嫌悪感を抱く女性もいるかもしれません。しかし、偏見のまさざしに屈するのと、巧みに使うのは別。前者は自己を捨てることで、後者は自己の応援団を増やすための行為です。
・(上司からの誘いに対して)「NOと言えなかった」のではなく、「NOと言わなかった」。NOと言わない選択をした自分が、そきに存在したのです。
・「妊娠等を理由とする不利益取り扱い及びセクシャルハラスメントに関する実態調査結果」(2016年)
・セクハラ経験者が多い職場トップ3
1) 職場の特定の人や係に仕事量が集中している
2) 職場の特定の人しかできない業務が多い
3) 恒常的に残業や休日出勤が多い
・セクハラ経験者が少ない職場トップ3
1) 職場には小田井助け合おうという風土がある
2) 職場は意見が言いやすく風通しがいい
3) 職場のリーダーは社員間の業務分担等を良くマネイジメントしている
・コミュニケーションの決定権は受け手にあります。男であれ女であれ、上司(=送り手)のメッセージの意味を決めるのは部下(=受け手)。
・男性は他者と「する(do)」ことで、女性はその他者とともに「いる(be)」ことで、「自分の存在」を確立しているのです。
・「我思う、ゆえに我あり」(フランス哲学者ルネ・デカルト)
「我々思う、ゆえに我あり」(米国の社会学者チャールズ・ホートン・クーリー博士)
「我々は自分の容姿や身ごなしや、目的や行為や性格や友達その他についての何らかの考えを、他人の心の中に想像し、その考えのいかんによってさまざまな影響を受ける」
・「若者たちの社会への反発は、彼らが社会との距離をつかんでいく葛藤のプロセスであり、『これが私だ!』という確信を得るための必要不可欠な行為」(エリクソン博士)
・社会的動物である人間は、常に他者との関係性の中で社会的役割を演じています。真に健康な人間とは、一方において「個」を確立し、それが他者との分離を促進することなく、逆につながりを強化する。これが「成熟した人間」の姿なのです。
・帰宅が22時を大幅に過ぎる夫の中に妻と良い関係を保っている人たちがいました。事前に自宅に電話を入れたり、出張先から自宅に電話したりすると、夫婦家庭関係が良好で、妻から「うちの夫は家族も家庭も大切にしています」と評価されていたのです。(東京都立労働研究所「中壮年男性の職業生活と疲労・ストレス」1993年)
・父親が天才を育てる?
1) 父親に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、言語表現が豊かになる(ハーバード大学の研究)
2) 積極的に話しかける父親の元で育った子どもは、あまり話しかけない父親の元で育った子どもに比べ、3歳時点での言語能力が高い(米ノースカロライナ大学の研究結果)
3) イギリス国立児童発達研究所が、7歳・11歳・16歳の児童1万7千名を対象にした30年間の追跡データを、英オックスフォード大学の研究チームが分析した結果、子供の成長にお父さんとの会話の重要性が示唆された。
・「もの言う女を嫌う空気」の圧力はすごい。
・ボストン大学による研究結果
1)「チーム力を向上させるアイデアを発言する人」(前向き)は高く評価され、グループ内でのステータスが上がり、リーダーになる可能性が高まる。
2)「チームの問題点を指摘し、それを止めるように求める人」(否定的)は評価されず、リーダーシップを期待されることもない。
・阿部玲子さん(インドの建設コンサルタント会社のトップ)
・山口大学工学
・神戸大学大学院トンネル工学
・土木エンジニアとしてゼネコン入社
・「女性が建設中のトンネルに入ると嫉妬深い山の女神の怒りを招き、労働者に事故が起きる」という神道の迷信が労働基準法に反映され、女性のトンネル建設へに従事など坑内労働が全面的に禁じられていたのです(旧64条2項)
・現状を打破するために、独学で1年間必死で英語を勉強し、社内の海外留学制度に応募。応募者数4千人の中から、見事海外留学の切符をゲットしました。「女を留学させて意味があるのか?」と、社内で反対の声が相次いで留学に暗雲が立ち込めてきたのです。「絶対に損はさせません!」と必死でアピール。1995年ノルウェー工科大学に留学しました。
・でも、不思議なもので、目の前のことをちゃんとやり続ければ、必ず「認めてくれる人」にも出会う。
・職場で男だの女だの区別されなくなる比率は「6:4」。男社会で女性が占める割合が40%になって初めて男女の分け隔てが消え、個人の資質や能力が正当に評価されます。
感想;
男女差別は女性だけの努力では難しく、社会や政治が女性進出に積極的ならないとなくならないようです。
”女王蜂”の全て完璧に達成する女性がいるから、努力すればできるというのは当てはまらないとのことです。
女性が政治にも4割占めないと、森友学園や加計学園、桜を見る会などの問題はなくならないのではと思いました。
・本「ベスト・パートナーになるために」
「男は火星から、女は金星からやってきた」
・多数派(=男性)は目に見えない結束力を持ち、少数派(=女性)を特別視します。多数派は常に強者で、少数派は弱者となる。そして、多数派には多数派の規範があり、それを逸脱する少数派の言動は「面倒くさい」。この瞬間こそが「ババアの壁」です。
・“女王蜂”は育児も仕事も完璧に両立するスーパーウーマン。「女性カースト最上階」に属する女性エリートです。
・「ガラスの天井」は最上階にあるのではなく、階層組織のすべての階層に蜘蛛の巣のごとく張り巡らされているのです。その蜘蛛の巣をくぐり抜け、なんとか「男性カースト最上階」の下にたどり着いたのが女王蜂です。
・女性が男性と同等に評価され研究助成金を得るには、「最高ランクの学術誌に男性の2.6倍もの論文を発表する必要がある」としました。(スウェーデン医学研究評議会による研究助成金の審査過程の検証より)
・シェリル・サンドバーグ「リーン・イン 女性、仕事、リーダーへの意欲」
・ハーバード大学経済学部主席卒業
・マッキンゼー
・財務長官ラリー・サマーズの下で働き
・Facebook初の女性役員
「女性ならではの自信のなさやしり込みを捨て、勇気を出して身を乗り出そう」
私にはサンドバーク氏が」働く女性たちの行動に問題がある」とはなから決めつけているようで、残念でたまらないのです。
・問題は女性の行動にあるのではなく、昇進を決める上司にあった。女性に対する偏った見方が、女性たちの生とな評価を妨げていることをセンサーが暴きだしたのです
・問題は男性議員だけにあるわけではありません。本当に残念な話ですが、女性議員の中には、飲み会に必ず付いて行って親しくなることで地位を得ようとする人がいます。そうした女性議員が役職を得ていくので、よりタチが悪くなっています。彼女たちは、男性議員が喜ぶことが何かを、本能的にわかっている。意見する女性議員を嫌う傾向も強い。
・男女平等の度合いを示す「ジェンダー・ギャップ指数」(2017年)「政治参加」
フランス9位、オランダ25位、オーストラリア54位、イタリア46位、144か国中、堂々114位の日本とは大違いです。
・サッチャー氏(元英国女性首相)の「女を武器」にするやり方に、嫌悪感を抱く女性もいるかもしれません。しかし、偏見のまさざしに屈するのと、巧みに使うのは別。前者は自己を捨てることで、後者は自己の応援団を増やすための行為です。
・(上司からの誘いに対して)「NOと言えなかった」のではなく、「NOと言わなかった」。NOと言わない選択をした自分が、そきに存在したのです。
・「妊娠等を理由とする不利益取り扱い及びセクシャルハラスメントに関する実態調査結果」(2016年)
・セクハラ経験者が多い職場トップ3
1) 職場の特定の人や係に仕事量が集中している
2) 職場の特定の人しかできない業務が多い
3) 恒常的に残業や休日出勤が多い
・セクハラ経験者が少ない職場トップ3
1) 職場には小田井助け合おうという風土がある
2) 職場は意見が言いやすく風通しがいい
3) 職場のリーダーは社員間の業務分担等を良くマネイジメントしている
・コミュニケーションの決定権は受け手にあります。男であれ女であれ、上司(=送り手)のメッセージの意味を決めるのは部下(=受け手)。
・男性は他者と「する(do)」ことで、女性はその他者とともに「いる(be)」ことで、「自分の存在」を確立しているのです。
・「我思う、ゆえに我あり」(フランス哲学者ルネ・デカルト)
「我々思う、ゆえに我あり」(米国の社会学者チャールズ・ホートン・クーリー博士)
「我々は自分の容姿や身ごなしや、目的や行為や性格や友達その他についての何らかの考えを、他人の心の中に想像し、その考えのいかんによってさまざまな影響を受ける」
・「若者たちの社会への反発は、彼らが社会との距離をつかんでいく葛藤のプロセスであり、『これが私だ!』という確信を得るための必要不可欠な行為」(エリクソン博士)
・社会的動物である人間は、常に他者との関係性の中で社会的役割を演じています。真に健康な人間とは、一方において「個」を確立し、それが他者との分離を促進することなく、逆につながりを強化する。これが「成熟した人間」の姿なのです。
・帰宅が22時を大幅に過ぎる夫の中に妻と良い関係を保っている人たちがいました。事前に自宅に電話を入れたり、出張先から自宅に電話したりすると、夫婦家庭関係が良好で、妻から「うちの夫は家族も家庭も大切にしています」と評価されていたのです。(東京都立労働研究所「中壮年男性の職業生活と疲労・ストレス」1993年)
・父親が天才を育てる?
1) 父親に絵本の読み聞かせをしてもらった子どもは、言語表現が豊かになる(ハーバード大学の研究)
2) 積極的に話しかける父親の元で育った子どもは、あまり話しかけない父親の元で育った子どもに比べ、3歳時点での言語能力が高い(米ノースカロライナ大学の研究結果)
3) イギリス国立児童発達研究所が、7歳・11歳・16歳の児童1万7千名を対象にした30年間の追跡データを、英オックスフォード大学の研究チームが分析した結果、子供の成長にお父さんとの会話の重要性が示唆された。
・「もの言う女を嫌う空気」の圧力はすごい。
・ボストン大学による研究結果
1)「チーム力を向上させるアイデアを発言する人」(前向き)は高く評価され、グループ内でのステータスが上がり、リーダーになる可能性が高まる。
2)「チームの問題点を指摘し、それを止めるように求める人」(否定的)は評価されず、リーダーシップを期待されることもない。
・阿部玲子さん(インドの建設コンサルタント会社のトップ)
・山口大学工学
・神戸大学大学院トンネル工学
・土木エンジニアとしてゼネコン入社
・「女性が建設中のトンネルに入ると嫉妬深い山の女神の怒りを招き、労働者に事故が起きる」という神道の迷信が労働基準法に反映され、女性のトンネル建設へに従事など坑内労働が全面的に禁じられていたのです(旧64条2項)
・現状を打破するために、独学で1年間必死で英語を勉強し、社内の海外留学制度に応募。応募者数4千人の中から、見事海外留学の切符をゲットしました。「女を留学させて意味があるのか?」と、社内で反対の声が相次いで留学に暗雲が立ち込めてきたのです。「絶対に損はさせません!」と必死でアピール。1995年ノルウェー工科大学に留学しました。
・でも、不思議なもので、目の前のことをちゃんとやり続ければ、必ず「認めてくれる人」にも出会う。
・職場で男だの女だの区別されなくなる比率は「6:4」。男社会で女性が占める割合が40%になって初めて男女の分け隔てが消え、個人の資質や能力が正当に評価されます。
感想;
男女差別は女性だけの努力では難しく、社会や政治が女性進出に積極的ならないとなくならないようです。
”女王蜂”の全て完璧に達成する女性がいるから、努力すればできるというのは当てはまらないとのことです。
女性が政治にも4割占めないと、森友学園や加計学園、桜を見る会などの問題はなくならないのではと思いました。