幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「大きらいなやつがいる君のためのリベンジマニュアル」豊島ミホ著 ”リベンジをどう果たすか?”

2021-04-28 02:35:00 | 本の紹介
・高校時代に「絶対復讐してやる!」と思うほど他人を憎み、それを引きずって長い時間を過ごした人間のひとりです。高校で保健室登校を経験し補修を受けてギリギリ卒業、一年の浪人期間を挟んで東京の私立大学(早稲田大学第二文学部)に進学。在学中に小説の新人賞(「女による女のためのR-18文学賞」)をもらって、小説を書きながら何事もなく大学を卒業、その後専業作家として四年ほど活動しました。そしてもう一度大きな挫折を経験し、田舎に戻ってニートをやること三年、三十歳目前で再上京を果たし、今はフリーのライターとして活動しています。「憎しみ」を引きずった期間は、高校卒業から作家業の挫折、そしてニート生活前半の総計十年くらいでしょうか。

・優しい保健室の先生。保健の先生は、二時間目、三時間目と留まり続ける私を、仮病だとか、そろそろ行けとか言って追い出すことはありませんでした。追い出されてしぶしぶ授業に出るタイプの常連もいたので、多分先生はよく生徒を見てくれていたのだと思います。

・「私は授業をサボっている」「人生の、こんな初期段階で脱落して甘えている」「こんなんじゃ、会社に入っても、同じことを繰り返すだけ」「大人になったらこんな風に守ってくれる場所はない」「ただ稼げなくて、食えなくて、死ぬだけ」そんなことが頭をグルグルします。結局私は脱落者。もうまっとうな道を外れかかっている。人生の脱落者だ。そんな不安がいつも頭の奥に居座っているのでした。

・結局、(先生との)面談が終わる時に出た結論はこのようなものでした。
「いいから教室に来なさい。何も考えないで、黙って座っているだけでいいから」
それが、私の不登校に対し学校サイドが与えた、唯一の論理的解決策でした。

・親にバレたきっかけは、通知表の欠課時数欄だったか、怒られなかったし、踏み込んで話を聞かれたりもしなかったように思います。親もきっと、私と同じように、怖かったのではないでしょうか。

・しかし、いじめや蔑みの程度にかかわらず、多くのケースに共通することがひとつあると思います。それは、あくまでも傷ついた側の人間が、環境への「適応」を求めらる。
気にしなければいいのよ。頑張って学校に来なさい。それが自分のためになるって、わかるでしょう・・・。このような言葉はすべて、私たちに「環境への適応」と求めています。

・授業を休みすぎて、みんなと同じ日に卒業できなかったから。大学受験に必要な「卒業見込み」を受験シーズンまでに獲得できなかった私は、一切の大学受験をすることができませんでした。

・他人と仲良くなろうなんて最初から思わない。自分から人に声かけない。何も期待しない。「空気」化そうがなんだろうが、その事態に傷つかない。それが、私の人生で一番大事なことであるように思われました。

・私が高校生活で失った一番大きなものは「自信」でした。

・私の学生生活をいい方向に持って行く「自信」にならなかったでしょう? 理由は単純で、こ一冊目の本が、まったく売れなかったからです。

・もう高校時代なんて遠いのに、私はいつも、「あいつら」の影をにらんでいました。
「絶対に見返してやる!」
「誰もがぐうの音も出せないような小説を書いてやる!」

・私の小説は。人にほめてもらいたい小説で、それがかなわないから、全部ぶちこわして逃げ出してしまった。

・「彼女について」よしもとばなな著
読み始めると間もなく、またぼろぼろと涙がこぼれ始めました。

・新しいルール
1)「誰かのルール」に乗っからないこと、認められるとか認められないとか、そういうことに自分の行動の基礎を置かないこと。
2)自分がやりたいことを素直に、それからもう少し根気強くやること。

・新しい後悔
私が「自分を嫌いな人」にばかり目を向けて、「自分の傍に居てくれる人」にはまったく気を配っていなかったかな・・・ということです。

・でも一緒に居てくれるだけでも、なんだかもっと、信じればよかった。友だちと一緒にいる間は楽しい、ということを、こころの中でクローズアップできればよかったなと、今になって本当に後悔しています。

・「自分ルール」で生きていくしかない!

・今はマンガ家さんたちにロングインタビューをさせてもらっています。

・会社は、みんなで頑張って、利益を出し、お給料をもらう場所です。学校というのは、実はかなり特殊な世間でしかなく、実は大人の「社会」と同等の場所ではありません。

・「ヤナやつ」対策のポイント
1) 自分にとって有害なやつは「自分にとって有害なやつ」以上でも以下でもないと考える。
2) なぜ害されたか、心の中で分析しそうになったら止める。
3) 悲しければ泣く。つらいと言える相手がいたら言う。
4) 相手を変えようと思わない。相手と自分との接点だけを切る。

・「相手が悪い、悪いやつからは全力で逃げろ」

・「私のルールとあなたのルールは関係ない」。自信を持ってそう言い切るためには、周りを、自分を、信頼していることが大事です。

・自信なんて、無条件で持っていていいのです。誰でも自分が大事、自分の判断が大事、でいいい。

・「君の幸せだけが、君に起きたいろんなことに対する復讐なんだ。」

感想
きっといじめた側はいじめたと思っていないのでしょう。
暴力的ないじめではなかったそうです。
でもいじめられた方は、それで教室に行けなくなりました。
高校卒業後もずーっとその影響に苦しめられていました。

著者は漫画家になりたかったのですが、何度も挑戦しましたが漫画家にはなれませんでした。
でも、今好きな漫画を描いている人にインタビューするという幸せな仕事に辿り着いているそうです。

『底辺女子高生』『檸檬のころ』を読んでみたいと思いました。
多くの本を出されています。
約30冊そして、そのほか共著も10冊ほど。
すごいエネルギーです。
高校自体のいじめられ体験とそれに対するリベンジの思いをエネルギーにかえられたのでしょう。
ただ、これだけ書いていても作家としてやりつづけることは難しいのだと思いました。