・誰かの欠点を知る方法は、2つしかない。その人と結婚するか、その人の下で働くかだ。
・私は、マネジメントに「魔法の特効薬」があるとは思わない。それでも、マネジメントのあり方を大きく改善するための処方箋があるとすれば、それは「マネジャーの選考では、候補者にマネジメントされた経験のある人たちの声を聞け」というものだ。この点をじっくり考えて欲しい。
・イギリスの大手小売りチェーン、マークスペンサーは、在庫を売り場に移動させるプロセスの管理にコストがかかりすぎていることに気づいた。当時は、売り場の店員が商品補充の注文票に記入して別の担当者に渡すと、その人物が倉庫に行って商品を取ってくる仕組みになっていた。同社はこの手続きを廃止し、売り場の店員が自分で倉庫に行って、足りない商品を持ってくるようにした。これにより、チェーン全体何千人もの店員を減らし、2000万枚の注文票や書類をなくすことができた。
イギリスの数学者で哲学者のアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドは、こう記している。「当たり前に見えるものを分析するには、きわめて型破りな発想が必要とされる」。アナリストたちは、この言葉を肝に銘じた方がいい。
・一見すると、コンピューターの画面に表示された数字はいかにも信頼できそうである。しかし、そのデータがどこから来たかを考えるべきだ。
・アメリカの作家F・スコット・フィッツジェラルドいわく「第一級の知性の持ち主とは、2つの相反する考え方を同時に受けとめながら思考し続けられる人のことである」。
・『世界最強の教育機関 ハーバード・ビジネス・スクールは何をどう教えているか』
・『MBAが会社を滅ぼす』
・「MBA出身のCEOはそうでないCEOに比べて、利益のかさ上げや研究開発の圧縮など、短期志向の戦略に基づいて行動することが多い。しかし、その種の行動を取ると、のちに会社の株式時価総額が縮小する」。それにもかかわらず、MBA出身のCEOたちは、この「成果」」を理由に莫大な報酬を手にしていた。
・「ニュー・パブリック・マネジメント」(NPM)と称して流行のビジネス手法を模倣することを容認すべきでない。
・「もっと多く」より「もっとよく」を
・シルヴィーが語ったストーリーは、きわめて印象的だった。彼女は、他の選手のことではなく、自分自身の経験について話した。20歳で迎えロサンゼルス五輪の競技当日、決勝への進出を決めた彼女は、あらゆる人の物事を意識の外に追いやった。コーチや親、ジャーナリストもすべて寄せつげず、新聞やラジオやテレビも遠ざけた。協議中、その時点での順位や成績を耳に入れたくなかったのだ。
だから、最後の試技を終えた時点で、金メダルを獲得できたのか、それとも何も獲れなかったのかわからなかった。だからこそ、優勝できたのかもしれない。彼女がベスト(一番)になりたいと思っていたことは間違いない。金メダルと獲れるのは一人だけだからだ。しかし、その目標を達成するために選んだ方法は、自分のベスト(最善)を尽くすこと、言い換えれば自分自身と競うことだったのである。
高い水準を目指す姿勢を捨てるのではなく、一番にならなくてはならないという思い込みのほうを捨てるべきだ。そうすれば、自分にとって最善の結果をえることができるのだ。
感想;
現場をよく知ること、人を大切にすること、未来のために今をすることを言っているように思いました。