幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

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『人間を磨く人間関係が好転する「こころの技法」』田坂広志著 ”一つでも二つでも実践すると人間関係が良くなると思いました”

2024-07-30 12:52:12 | 本の紹介
・親鸞ほどの宗教的人物でも、歳を重ねてなお、「人間の心は、へび、さそりのごときものだ」と述べている。どれほど人間としての修行を積んで歩んでも、心の奥に未熟さを抱えて生きるのが人間の姿だと語っている。

・古典からは「理想的な人間像」ではなく「具体的修行法」を学ぶ
 古典を読むとき、その著者の示す「人間としての謙虚な姿」もまた、我々が、深く学ぶべきものなのであろう。

・「我欲」や「私心」を否定せず、ただ静かに見つめる

・自分の中に、「統一的人格」ではなく「様々な人格」を育てる

・難しい人間関係に直面したときが、人間を磨く最高の機会
①一つの理想的な「統一的人格」を持つ人間をめざすのではなく、自分の中に「様々な人格」を育て、それら人格を場面や状況に応じて適切に使い分けることのできる人間をめざす。
②自分の心の中の「小さなエゴ」を捨て去ろうとするのではなく、その「小さなエゴ」の動きを、静かに見つめることのできる「もう一人の自分」を育てていく。
③ただ、「理想的な人間像」を論じるのではなく、そうした人間像に向かって一歩一歩成長していくための「具体的修行法」を身につける。

・人間関係が好転する「こころの技法」
1)心の中で自分の非を認める
2)自分から声をかけ、目を合わせる
3)心の中の「小さなエゴ」を見つめる
4)その相手を好きになろうと思う
5)言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
6)別れても心の関係を絶たない
7)その出会いの意味を深く考える

・人は、非があり、欠点があり、未熟であるから、周りの人の心が離れていくのではない。
 人は、自分の非を認めず、欠点を認めず、自分には非が無い、欠点が無いと思い込むとき、周りの人の心は離れていく。

・「感謝は、すべてを癒す」

・人とぶつからない人生、心が離れない人生が、良き人生ではない。
 人とぶつかり、心が離れ、なお、それを超えて、深く結びつく人生。
 それこそが、良き人生である。

・心がぶつかったときこそ、「絆」を深める好機
 互いにぶつかったとき、相手も、自分と同様、「深層心理」の世界では、「自己嫌悪」の感情から、相手に謝りたいと思っている。そして、「他者不安」の感情から、相手と和解したいと思っている。

・「ぶつかった相手に対して、こちらから心を開いて語りかけ、
  それでも、相手の心が開かなかったおきに、どうするのか?」
①人間の心は、我々が思っている以上に、しなやかだ、ということである。
②自分の心を開くことで、何よりも、自分の心が救われる、ということである。
③相手がこころを開いてくれなくても、こちらの心は伝わっている、ということである。

・河合隼雄氏との対談で
①自分に本当の自信がないと、謙虚になれない
②自分が本当に強くないと、感謝ができない 

・本来、「欠点」は存在しない、「個性」だけが存在する

・我々が、相手の心に「正対」し、「心で正面から向き合う」ことができるならば、それが、どれほどこじれた人間関係でも、何かが変わり始める。ときに、おかしくなった人間関係が、不思議なほど、好転していくときがある。
「相手に正対する」とは、「相手を一人の人間として敬意を持って接する」ことだからである。

・相手を好きになろうとすることは、最高の贈り物

・言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
 言葉の使い方を誤ると、嫌いな人を、ますます嫌いになっていく。
 また、言葉の力を活かすと、逆に、嫌いな人でも、好きになって行く。

・人間の「心」というもをある状態にするためには、「心」そのものに直接働きかけるよりも、まず、「身」に働きかけることが、「心」の状態を変える最も効果的な技法であることを知っているからである。
 多くの宗教的技法が、身体や言葉を使った「修行」を重視するのは、それが理由である。

・日常、何気なく使っている言葉は、深層意識に想念として浸透していく。

・人は、相手を好きになるから、好感の言葉を語るのではない。
 好感緒の言葉を語るから、相手を好きになる。

・「愛情」とは、関係を絶たぬことである。

・評論家の草柳太蔵
 「最近の若い人は、なぜ、『顔も見たくない』という別れ方をするのか?
  なぜ、そうした『無残な別れ方』をするのか?」

・どのような出会いにも、必ず、深い意味がある

・「人生の解釈力」とは、「人生の物語」を生み出す力のこと


感想
 人間関係は難しいです。
苦手な人もいます。

 会社時代、苦手な人を嫌いに思わないようにしました。
好きまでは行きませんが。
こちらが嫌いだと思うと、それが言葉や態度に現れ、相手も気付き相手も私を嫌いに思ってしまいます。

 そこで思ったことは、その人にも家族や友達がいる。私は仕事で本の限られた時間だけの接点だが、そういう人は長い接点を持っていて、何とかされているということです。

 もう一つ思ったのは、私のコミュケーション能力のバロメーターだということです。
その苦手な人に対応するコミュニケーション能力がまだ自分には備わっていない。
神様が私のコミュニケーション能力を高めるために与えてくださったと思うようにしました。

 この本には人間関係を好転する本質が多くあるように思いました。