日曜日の朝、新宿駅で中央線に乗り換えたら、全盲の方が白杖で電車とドアを確認しながら乗って来られました。ドアの入り口にいらっしゃったので声をかけました。「空いている席がありますが、座られますか?」「はい座ります」と答えられたので、席まで案内しました。
次の中野で降りられました。私も同じ駅だったので降りて様子を見ていると少し迷っておられるようでした。「どちらにいかれますか?」と尋ねると「東西線は何番ですか?」ということでした。降りたホームは5、6番線でした。見ると隣のホームに東西線の電車があったので、「3,4番線は隣です」と返答し、エスカレーターまで案内しました。降りた通路側は点字ブロックがなかったので、「点字ブロックは右側ですが」と伝えると「左側から行きます」と言われたので、3,4番線ホームへ上がるエスカレーターまで案内しました。
前は視覚障がい者の方がいらっしゃっても声をかけることができませんでした。もう10数年前になりますが、共用化推進機構(E&Cプロジェクト;シャンプーとリンスを区別するためにシャンプーにギザギザを提案した団体)にボランティアとして参加し、取扱説明書班に属して数年活動したことがあります。そこに弱視の方も一緒に活動していました。自動改札機の開閉の音を騒音の中から聞き分けて(まだ改札口が見えない場所から)改札口の方向を知ると言われ驚いたことがあります。
また、朗読ボランティアをしていたこともあり、全盲の方と一緒に旅行してお風呂に一緒に入るなどのヘルプをしました。一緒に行動した時に、どういうヘルプをするのが良いかを教えて貰いました。その時に、電車で席が空いているかがわからない。空いているなら座りたいと言うことも聞いていました。ガイドヘルプする時は自分の右腕を貸します。視覚障がい者の人の右手は目と同じ(白杖を突いている)なので、右手を引っ張れると困るとのことでした。階段などはその前に階段がありますとか、様子を説明します。視覚障がい者と一緒に電車に乗ると二人で一人分の運賃になります。
一番良いのは尋ねる。つまり、何かお手伝いしましょうか?と。それ以来、白杖を突いている方を見ると、その方の様子を見て、困っておられるようなら声をかけるようにしています。体験と基本的なことを知っていると、声をかける勇気を与えてくれるようです。それと最初は勇気が要りますが、何度か体験するとそのハードルも下がるようです。
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