英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2023年棋王戦第4局① 渡辺棋王ー藤井五冠 (2022年度) 

2023-03-19 13:38:07 | 将棋
藤井竜王・王位・叡王・王将・棋聖が六冠なるかという一局。

戦型は角換わり腰掛銀。
 例の手を渡す間合いの後……

 先手の渡辺棋王が桂を跳ねて戦端を開いた。

 渡辺棋王は5六に角を据えて、その角を軸に攻める構想か?
 藤井五冠も4四に角を据えたあと、△6五に桂を跳ねて反撃。

 これに対し、▲6六歩と桂銀交換を甘受する。一昔前なら、個人研究では切り捨ててしまう。例え、候補手の一つに挙げても、《銀桂交換で良いのだろうか?》という疑問や不安があり、第一候補として掘り下げないだろう。
 実戦や研究会で、その手(その局面)が実際に現れるか、感想戦で検討する経験がないと確信を持ってさせないであろう。
 桂銀交換の駒損の代償としては、手順に7七に桂を跳ねられること。中住まいの後手玉には両桂を跳ねて5三の地点に集中攻撃するのが非常に効果がある。


 昼食休憩前の一手は▲8三桂だった。羽生九段が指しそうな桂打ちだ。
 この▲8三桂に、渡辺棋王はわずか5分の考慮。研究手に違いない。
 昼食休憩までの考慮時間は、渡辺棋王56分、藤井五冠1時間28分(藤井五冠が31分考えた後、休憩となった)。

 再開後、藤井五冠は更に23分考えて、△6五歩。
 控室では☖7二金が有力と見ていた。▲9一桂成△同飛の時に▲8三角成と▲6五香の両方を受けている。

 さて、どうなるか……
(後続記事を書くかは、未定)
 
 

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