漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0086

2020-01-24 19:20:53 | 古今和歌集

ゆきとのみ ふるだにあるを さくらばな いかにちれとか かぜのふくらむ

雪とのみ 降るだにあるを 桜花 いかに散れとか 風の吹くらむ


凡河内躬恒






 ただでさえまるで雪が降るように花が散っているのに、さらにどのように散れと言って風は吹いているのだろうか。

 春が深まって桜が散るのを惜しみ嘆く歌が続きます。