古今和歌集 0084 2020-01-22 19:03:46 | 古今和歌集 ひさかたの ひかりのどけき はるのひに しずごころなく はなのちるらむひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ紀友則 日の光がおだやかな春の日に、どうして花は落ち着いていないであわただしく散ってしまうのだろうか。 百人一首に採られた中でも、ひときわ良く知られた歌ですね。「ひさかたの」は「光」「天」「雨」「空」「月」「日」「昼」「雲」など、天に関係する多くの語にかかる枕詞ですが、さらに「都」や「岩戸」にもかかります。「天上のもの」ということからでしょうか。