こひしくは したにをおもへ むらさきの ねずりのころも いろにいづなゆめ
恋しくは 下にを思へ 紫の 根摺りの衣 色に出づなゆめ
よみ人知らず
恋しく思うのであれば、心の中で思っていなさい。紫草の根で摺った衣のように、決して表には出さずに。
「紫」は紫草の意で、根から赤紫色の染料が取れる。「ゆめ」は禁止や打消しの語を伴って「決して~するな」「まったく~ない」の意を表す副詞。現代でも、少し文語調がかった文章などで「ゆめゆめ~するでないぞ」などと使いますね。
こひしくは したにをおもへ むらさきの ねずりのころも いろにいづなゆめ
恋しくは 下にを思へ 紫の 根摺りの衣 色に出づなゆめ
よみ人知らず
恋しく思うのであれば、心の中で思っていなさい。紫草の根で摺った衣のように、決して表には出さずに。
「紫」は紫草の意で、根から赤紫色の染料が取れる。「ゆめ」は禁止や打消しの語を伴って「決して~するな」「まったく~ない」の意を表す副詞。現代でも、少し文語調がかった文章などで「ゆめゆめ~するでないぞ」などと使いますね。