なとりがは せぜのむもれぎ あらはれば いかにせむとか あひみそめけむ
名取川 瀬々の埋木 あらはれば いかにせむとか あひ見そめけむ
よみ人知らず
名取川の浅瀬に埋もれ木が現れるように、私たち二人の秘めた仲が世間に知られたらどうするつもりで、逢瀬をし始めたのだろうか。
weblio古語辞典 によれば、「むもれぎ(うもれぎ)」とは、
① 木の幹が、長い間水や土の中に埋もれていて炭化したもの。細工物に用いる。仙台に近い名取川のものが有名。
②世間から捨てられて、顧みられない身の上のたとえ。◆中古以降は多く「むもれぎ」と表記。
とのこと。「名取川」は今の仙台市・名取市を流れる川で、0628 に続いての登場です。