古今和歌集 0768 2021-12-06 19:10:31 | 古今和歌集 もろこしも ゆめにみしかば ちかかりき おもはぬなかぞ はるけかりける もろこしも 夢に見しかば 近かりき 思はぬ中ぞ はるけかりける 兼芸法師 遠い唐土の地も夢に見れば近かった。思いの通じない二人の仲こそが遠いものなのだ。 詳細不明の歌人、兼芸法師(けんげいほふし)の歌が 0396 以来の登場。このあと、0875 にも採録されています。「はるけかり」は「はるけし(遥けし)」の連用形で遠く隔たっている意ですね。