漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0788

2021-12-26 19:01:33 | 古今和歌集

つれもなく なりゆくひとの ことのはぞ あきよりさきの もみぢなりける

つれもなく なりゆく人の 言の葉ぞ 秋よりさきの 紅葉なりける

 

源宗于

 

 私につれなくなっていくあの人の言葉こそが、秋が来るより先に色変わりする紅葉なのです。

 第58代光孝天皇の子、源宗于(みなもと の むねゆき)の歌が久しぶりの登場。0624 に「技巧を凝らさず、心情をストレートに詠み込んだ歌が特徴」と書きましたが、この歌もそうですね。