漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1077

2022-10-11 06:08:21 | 古今和歌集

みやまには あられふるらし とやまなる まさきのかづら いろづきにけり

み山には あられ降るらし 外山なる まさきのかづら 色づきにけり

 

よみ人知らず

 

 奥山には、霰が降っているらしい。人里近い山では、まさきの葛がすっかり色づいているよ。

 「み山」は「深山」で奥深い山、それに対して「外山」は人里近い山のこと。詠まれた当時から壬生忠岑、藤原公任などから高く評価されている名歌です。