漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 1072

2022-10-06 06:39:13 | 古今和歌集

みづくきの をかのやかたに いもとあれと ねてのあさけの しものふりはも

水茎の 岡のやかたに 妹とあれと 寝ての朝けの 霜の降りはも

 

よみ人知らず

 

 岡の仮屋で妻と私が共寝をした翌朝の、霜が降りて寒いことといったら。

 第二句「岡」は九州の地名との説もあるとのこと。第三句「あれ」は「我」の意。「朝け」は明け方の意ですね。最後の「はも」は詠嘆を表します。