あきはぎに みだるるたまは なくしかの こゑよりおつる なみだなりけり
秋萩に 乱るる玉は なく鹿の 声より落つる 涙なりけり
秋萩に乱れ落ちる露の玉は、鳴く鹿の声につれてこぼれ落ちる涙なのであるよ。
「なく」には「鳴く」と「泣く」が掛かっていて、萩の葉に置く露を、妻を想って鳴く(泣く)鹿の涙に見立てての詠歌です。
あきはぎに みだるるたまは なくしかの こゑよりおつる なみだなりけり
秋萩に 乱るる玉は なく鹿の 声より落つる 涙なりけり
秋萩に乱れ落ちる露の玉は、鳴く鹿の声につれてこぼれ落ちる涙なのであるよ。
「なく」には「鳴く」と「泣く」が掛かっていて、萩の葉に置く露を、妻を想って鳴く(泣く)鹿の涙に見立てての詠歌です。