山里の家はべりけるに、水のうへに木の葉落ちて流る
やまちかき ところならずは ゆくみづも もみぢせりとぞ おどろかれまし
山近き ところならずは 行く水も 紅葉せりとぞ おどろかれまし
山里の家にいたところ、水面に木の葉が落ちて流れていた
山里に近いところの家でなかったならば、紅葉した木の葉が水に流れていくのを見て、水自体が紅葉したのかと驚いたことだろう。
山に近い場所だから、水面が赤いのは紅葉した葉が流れているからだとわかるが、そうでなかったらまるで水自体が赤く染まったのかと驚いたことだろう、ということでしょうか。正直、あまりピンと来ませんでした ^^;;;
この歌は、玉葉和歌集(巻第六「冬」 第877番)に入集しています。