漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0077

2020-01-15 19:20:03 | 古今和歌集

いざさくら われもちりなむ ひとさかり ありなばひとに うきめみえなむ

いざ桜 我も散りなむ ひとさかり ありなば人に うきめ見えなむ


承均法師




 さあ桜よ、私と一緒に散ってしまおう。一盛りあってそれをすぎてしまえば、醜い姿を人に見られることになるのだから。

 「ひとさかり」は、桜では咲き誇る時季。人では人生の華やかな時。桜も人も「盛者必衰」の運命から逃れることはできませんが、「衰」の醜い姿を見られるくらいなら、いっそいさぎよく速やかに散ってしまおうとの思い。



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