星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

プレッシャー

2008年09月01日 22時16分52秒 | 思うこと
毎週一回定例の会議がある。
その都度、お互いの進捗を確認する場である。

これは、通常の仕事の取引きであれば、
当然のように行われている会議だと思う。

先週は、ある案件で、
僕たちから一つの決断を伝えることになっていた。
今年から担当になった、社会人5年目のスタッフが
プレゼンをすることになった。
僕や、日本のその人の上司は、プレゼン方法や
言い回し、伝え方を指導した。
結局、その会議当日に、その人は突発で有休を取ってしまった。
体調不良だそうだ。

そして今週。。
もう一度、ある一つの提案をしなければならなかった。
先週の木曜日、金曜日、資料の内容の整合を行った。
修正を行うと言っていたが、結局今週も、会議当日に
体調不良で休みを取っていた。

確かに、自分の上司や同僚にも、同じような人がいたから、
今の若い人に特有のことではないと思う。

なぜ、休むのだろう。
多分、プレッシャーに弱いのだろう。と、言葉で言うのは簡単だけれど。。


困った時には、「助けてあげるから」と言っても、
「一人で抱え込んじゃだめ。」と何度も言っても、僕の声は届かなかった。

社会人になって、学生時代と比べて、
プレッシャの掛かり方は段違いに違ってくる。
社会は理不尽で、矛盾や不平等ばかり。
そして、それが当たり前のことである。


今の若い子は、
一つ一つ、やり方を教えてあげると、
すごく丁寧で、間違えなく、こちらが想定している時間よりも
必ず早く提出してくる。
しかし、一たび、「これについて考えてごらん。」という出し方をすると、
ずっと考え込んでいて、一つも進んでいないことが多い。

そういうときでさえ、
「1時間考えて、やり方が見えてこない場合や答えが出てこない場合は、
それ以上考えても何も出てこないということだから、他の人に意見を求めなさい。」
と、アドバイスすると、答えが導き出せない時には、
必ず、ちょうど一時間後に、
「わかりませんでした。」
と、持ってくる。

自分の持っているパターンに外れてしまうと、まるっきり思考が進まない。
応用が利かないのだ。

でも。。
「応用が利かない」「融通が利かない」というのは、僕も小さい頃からいろんな人に
言われてきたことなので、これも今の若い子に特有のことではないのだと思う。


ただ、仕事を始めるようになってから、いろんな修羅場を経験してきた。
取引先の重役に囲まれて、怒鳴りつけられたこともあった。
(もちろん、自分のせいじゃない)
-20℃の酷寒の地で車の試験をしていて、薄暗い峠道で突然車が動かなくなり、
数時間掛けて脱出させたこともあった(あの時は初めて死ぬかと思った)。
その度に、その時にある人、ものを駆使して、乗り切ってきた。(と、自分では思っている。)

こんな修羅場を経験してきたから、今では多少のことでは動じなくなってしまった。

社会人5年目のスタッフは、同じような状況に追い込まれた時に、
どのような行動を取るのだろうか?
今、「休む」という逃げを取ることが出来ない状況だったら。。

逃げては決して物事は解決しないし、
物事って、逃げると追いかけてくるだということを知っていて欲しい。
いつか、大きくなって、自分に戻ってくるのだということを知っていて欲しい。



阪神タイガースの金本選手は、
「そんなに強靭な身体をつくるのにはどうしたらいいのですか?」
と聞かれて、
「捻挫などは、怪我のうちに入らないと思うことだ。」
と、言ったそうです。

それは、怪我だけではなく、気持ちの持ち方にも通じると思う。
多少のプレッシャは、プレッシャと感じなくなるようにならないと強くなれないと思う。
そのためには、自分なりに、プレッシャを乗り越えるすべを身につけないといけないのだ。