僕の実家の母親が、6枚組みのDVDを送ってきてくれた。
おそらく、孫を喜こばせたかったのだろう。
僕は、男ばかり3人兄弟だったから、
娘が欲しいと思っていた母親にとって孫娘はかわいくて仕方がないらしい。
実は先週、電話が掛かってきていて、
「DVDを送りたいけれど、どういう形にすればいい?
送荷票には、何をどう書けばいい?」
いろいろと聞かれて、答えた。
DVDの6枚組ならば、定価を書いても通関で税金を取られるほどの
値段にならないと思ったから、通関税のことは何も言わなかった。
海外の状況を何も知らないから、混乱するだろうと思ったから。
そしたら、ホントに孫たちの慶ぶ顔を想像したのだろう。
DVD以外にも、いろいろと同封してくれていた。
とどめは、緑茶を入れてくれていて、丁寧に、送荷票に
「Green tea」と、記載されていた。
海外では、動物、植物関係を送ると検閲に引っかかることを知らなかったのだ。
結局、検閲にあい、中身は開封され、その上、新品のDVDが入っていたため、
通関のための税金をたっぷり納める羽目になってしまった。
日本で、親が支払った、送料以上の値段になってしまった。
頭にきたので、速攻で母親に電話を掛けて、文句を言ってしまった。
「余計なものを送って。えらい迷惑したわ。何で事前に教えてくれへんかったん?
『DVDしか送らへん』って、言ってたやん。また、お茶なんか送って。
誰かが送って、って頼んだん?植物は検閲に引っかかるねんで。知らんかんたん?」
と、まくし立ててしまった。
母親は、相当凹んだみたいで、
「迷惑を掛けたねぇ。」と何度も何度もと、平謝りだった。
そして、「ちゃんと全部お前のところへ届くかなぁ。」と言っていた。
一緒に暮らしていた頃、若さに任せて、親に文句を言うと、
倍以上の勢いで、言い返されていた。
だから、今回も「そうは言ってもなぁ。知らんもんは知らん。
ちゃんと説明せえへんかったお前が悪いんやろ。」
ぐらい、言い返されると思っていた。
電話の向こうで、あまりにがっくりきていた母親の声を聞いて、
すっかり歳を取ったんだなぁと思うと同時に、
自分自身が情けなくなってきて、凹んでしまった。
荷物が無事に手元に届き、その場で早速中身を開いてみた。
送ってきた荷物はすべて、届いてきていたようだった。
早速、実家の母親に電話を掛けた。
「荷物、今、受け取ったよ。中身を見たら、全部あるみたいや。
ありがとう。家に帰ったら、子供たちに渡すわ。きっと喜ぶと思う。」
「迷惑かけたね。これから気をつけるわ。」
「もうええねん。今度から送るときは、中身を教えてな。
送り方、ちゃんと説明するし。」
「春休みには、みんなで一度日本に戻ろうと思ってるねん。
その時は、またいろいろと迷惑掛けるけれど、よろしくな。」
「ほんまぁ。楽しみにしとくわ。」
少しだけ母親の明るい声が戻ってきた。
そして、電話を置いた。
少しだけ、ホッとした。
おそらく、孫を喜こばせたかったのだろう。
僕は、男ばかり3人兄弟だったから、
娘が欲しいと思っていた母親にとって孫娘はかわいくて仕方がないらしい。
実は先週、電話が掛かってきていて、
「DVDを送りたいけれど、どういう形にすればいい?
送荷票には、何をどう書けばいい?」
いろいろと聞かれて、答えた。
DVDの6枚組ならば、定価を書いても通関で税金を取られるほどの
値段にならないと思ったから、通関税のことは何も言わなかった。
海外の状況を何も知らないから、混乱するだろうと思ったから。
そしたら、ホントに孫たちの慶ぶ顔を想像したのだろう。
DVD以外にも、いろいろと同封してくれていた。
とどめは、緑茶を入れてくれていて、丁寧に、送荷票に
「Green tea」と、記載されていた。
海外では、動物、植物関係を送ると検閲に引っかかることを知らなかったのだ。
結局、検閲にあい、中身は開封され、その上、新品のDVDが入っていたため、
通関のための税金をたっぷり納める羽目になってしまった。
日本で、親が支払った、送料以上の値段になってしまった。
頭にきたので、速攻で母親に電話を掛けて、文句を言ってしまった。
「余計なものを送って。えらい迷惑したわ。何で事前に教えてくれへんかったん?
『DVDしか送らへん』って、言ってたやん。また、お茶なんか送って。
誰かが送って、って頼んだん?植物は検閲に引っかかるねんで。知らんかんたん?」
と、まくし立ててしまった。
母親は、相当凹んだみたいで、
「迷惑を掛けたねぇ。」と何度も何度もと、平謝りだった。
そして、「ちゃんと全部お前のところへ届くかなぁ。」と言っていた。
一緒に暮らしていた頃、若さに任せて、親に文句を言うと、
倍以上の勢いで、言い返されていた。
だから、今回も「そうは言ってもなぁ。知らんもんは知らん。
ちゃんと説明せえへんかったお前が悪いんやろ。」
ぐらい、言い返されると思っていた。
電話の向こうで、あまりにがっくりきていた母親の声を聞いて、
すっかり歳を取ったんだなぁと思うと同時に、
自分自身が情けなくなってきて、凹んでしまった。
荷物が無事に手元に届き、その場で早速中身を開いてみた。
送ってきた荷物はすべて、届いてきていたようだった。
早速、実家の母親に電話を掛けた。
「荷物、今、受け取ったよ。中身を見たら、全部あるみたいや。
ありがとう。家に帰ったら、子供たちに渡すわ。きっと喜ぶと思う。」
「迷惑かけたね。これから気をつけるわ。」
「もうええねん。今度から送るときは、中身を教えてな。
送り方、ちゃんと説明するし。」
「春休みには、みんなで一度日本に戻ろうと思ってるねん。
その時は、またいろいろと迷惑掛けるけれど、よろしくな。」
「ほんまぁ。楽しみにしとくわ。」
少しだけ母親の明るい声が戻ってきた。
そして、電話を置いた。
少しだけ、ホッとした。