星に願いを

5年間続けた海外生活から帰ってきて、5年がたちました。趣味の自転車(アウトドア)、読書(インドア)を綴っていきます。

最初の別れ

2009年11月05日 22時54分59秒 | 自分
今日の仕事が一通り終わり、
引越しに向けて後片付けをしていた時のひととき

今日は早朝から一日中会議が続いていて、
忙しい一日だった。
今週のそれまでは比較的余裕があったのだけれど。
今の仕事柄、業務負荷はなかなか平均されない。

たまった書類をシュレッダーにかけて裁断して、
もうほぼ終わりかけの時間に、週2回、
うちのオフィスにくる掃除のおじさんがやってきた。

「来週からモロッコ(そのおじさんの祖国)に
行って来るからしばらく会えないよ。」
「そう?楽しみだね。」
「うん」
「実は僕も今年の末で日本に戻るんだよ。」
「そうなんだ。僕は、18日に戻ってくるけれど、
いつ帰るの?」
「その週明けだから、入れ替わりになるね。」
そしたら、そのおじさん、急に目に涙を浮かべて、
右手を差し出してきた。
しっかりと握手しながら、
「もうこれで戻ってくることはないの?」
「出張で来ることはあるけれど、ここには住まないねぇ。」
「そか、さびしくなるね。」

今まで結構冗談を言い合ったり、楽しい陽気なおじさんです。
その人が急に淋しそうな顔をしたので、少し驚いたと同時に、
異動するんだと実感してきました。