ここ数日、季節が1ヶ月くらい逆戻りしたかのように寒い北海道。
一部内陸では20度近くまで上がったところもあるみたいだけど、オホーツク海側では、日中でも最高気温が5度くらいまでしか上がらなかった様子で、朝のニュースを見ていたら、今朝は氷点下まで下がり、霜の降りた箇所もあったらしい。
(暖かい地方の方には信じられないと思うけど、この時期の北海道は、結構こういうことがあるのです)
函館も、日中の最高気温は12~13度くらいだったけど、冷たい風が吹いていたせいか、体感的には気温一桁くらいのように感じた。
一体原因は何だろう?寒さをもたらす何者かの襲来か?
こんな風に、この時期、まるで4月ぐらいの陽気のように寒くなることを、北海道では「リラ冷え」と呼んでいる。
「リラ」とは、別名を「ライラック」とも言い、札幌市のシンボルにも制定されている花で、札幌の大通公園では、毎年5月下旬に、「ライラック祭り」という祭が開催されている。
でもって、ちょうどライラックが咲き誇る5月末から6月初めにかけて、オホーツク海高気圧の勢力が伸びて、冷たい空気が北海道に影響を与える気象現象のことを、「ライラック」=「リラ」の名を取って、いつしか「リラ冷え」と呼ぶようになったらしい。
そういや、本州にも「花冷え」という言葉があると聞いたことがあるのだけど、ひょっとして同じような意味なのかな?
さっき週末の天気予報を見たら、この土日も、道内はそれほど気温は上がらないみたいでちょっと残念。
でも、この時期を乗り越えると、いよいよ季節は初夏へ。
早く暖かくなってくれることを祈りたい。