
2012年夏の遠足最終章は、朝霞市のほぼ中心部に位置する、市民の憩いの場をご紹介。
ここは複数の回で使われているので、あらすじについては一つ一つ書かずに進めます。

正門から下の方へ降りていくと、このようなアスレチック遊具が。
子供の頃、このような遊具で遊んだ、懐かしい思い出をお持ちの方も多いと思います。


何ゆえこの遊具を紹介するかと言うと、「科学戦隊ダイナマン」第14話「突撃チョロッポ兵」で、ダイナマンと、ジャシンカの進化獣・ゲンゴロウシンカの戦闘シーンで使われているのです。
具体的には、遊具をハシゴして逃げるゲンゴロウシンカを、ダイナマン達が必死に追いかけるという展開で、正直、戦いのシリアスさを忘れて笑わせてくれるコミカルさを感じられるシーンになっています。

しかし、そこは30年と時間の経過。公園も整備されて、遊具の種類や形が変わっているらしく、劇中で確認できるのは、写真の「ターザンロープ」ぐらいですが、これも、当時と同じ位置にそのままかと言うと、少々疑問かもしれません。

遊具広場から、側の水のある広場へ繋がる階段。
第14話では、ここで、ダイナレッドと、ジャシンカの兵士・シッポ兵との戦闘シーンが描かれている。

広場にある人工の滝。
第14話では、この石垣の上(のちょうど真ん中あたり)で、ダイナマン五人の名乗りシーンが描かれているが、これより一年前の、「大戦隊ゴーグルファイブ」第10話「珍種ポマトの秘密」でも、同じように、ゴーグルファイブ五人の名乗りシーンが描かれている。

ここも、見たところ、石垣や、その下にある黒い石の形が30年前と全く変わっていないことから、比較的容易に場所を突き止めることに成功したのだが、当時と決定的に違っているのが、すっかり成長してしまっている立派な木々。
当時は、こんな風に、石垣に覆いかぶさるようにはなっておらず、それゆえ、石垣の上に立っての名乗りシーンを描くことが可能だったということである。

石垣の端の部分で一枚。
ゴーグルファイブ第10話では、デスダークに狙われる青年・小沼(演じるは、一年後に「沖田さとし」と改名して、ダイナレッド=弾北斗役を演じることになる渡辺義之さん)が、研究施設から秘密のルートを通って公園に逃げてくるシーンがあり、写真のこの辺りに、秘密の出入口があるように描かれている。

ここで、もう一つ、この場所が使われた回を紹介。
ゴーグルファイブよりさらに一つ前の、「太陽戦隊サンバルカン」第44話「大脱走、ヘリ爆破」では、バルイーグル=飛羽高之の親友にして、開発中の新兵器のテストパイロットに指名された青年、山根淳一と、嵐山長官の一人娘、美佐とのデートシーンが、写真のこの辺りで描かれている。

広場から少し離れた所にある小さな出入口。
サンバルカン第44話では、山根を監視していたブラックマグマの機械生命体・ムササビモンガーが、生垣に潜んでいたところから姿を現すシーンが描かれている。

最後に、再びダイナマンに戻るが、先述したとおり、30年前と、遊具の種類や配置がガラッと変わっていたことで、ロケ地がここで間違いないとは思いつつも、もしかしたら・・・という疑念が拭えなかったのもまた事実だった。

しかし、私と仲間達が、そんな疑念をすっかり拭い去ることができたのが、写真のこの場所。
遊具の種類や配置は変わっていても、写真の小さな水路の形は当時と変わっておらず、実際、このアングルから描かれているシーンを、友人が写真に収めて持ってきていたので、何とか疑念を拭い去ることができ、大きな収穫を得ることができた。
未確認情報によると、この公園やその周辺でロケが行われた回は他にもあるようなので、ぜひまた機会を作ってきてみたい、そんなことを思いながら、公園を後にしました。
ということで、炎天下にて敢行された「夏の遠足」のレポも、これにて終了。
次回は、12月に「冬の遠足」をやる予定だけど、果たしてどこが舞台になることやら・・・。(候補は幾つかあるのだけど)