北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
(C)ナナマガラー All Rights Reserved.

相手の呼び方

2012-08-24 20:01:44 | 日々のもろもろ
この間「特命戦隊ゴーバスターズ」の公式本を買ったのだけど、収録されている、レギュラー4名のインタビューや対談、座談会などを読んでいて、気になったことがある。
それは、4人の中でも年少組である、ヒロム役の鈴木勝大氏と、ヨーコ役の小宮有紗ちゃんが、年長組である、リュウジ役の馬場良馬氏、陣役の松本寛也氏の二人を、「君」で呼んでいたこと。

別にそれに対してどうこう言うつもりはないんだけど、芸能界って、年上の先輩に対しても、「君」「ちゃん」で呼ぶことって本当に多いというのは、ずっと以前から思っていた。
ジャニーズ事務所のそれはあまりにも有名だけど、ゴーバスターズの面々に限らず、これまでの戦隊やライダーでも、ほぼ例外なしに、同じようなことがあったように思う。
年長の方が気を遣って「君」「ちゃん」でいいと言っているという話も聞いたことがあるけれど、中には、10歳近く離れている相手にもそうしているケースもあり、それはさすがに違和感があるなと思っていた。

自分も、年上で仲のいい友人は沢山いるけれど、最初にそういう状況に直面したのは、大学に入学した時。
自分はおかげさまで現役で入れたけど、同級生の中には浪人していた人も多かったので、まず、そういう人たちを何と呼んだらいいのかということは、ちょっと考えた。
結果は、気が付いたら「君」で呼んでいて、今でもそれは続いているけれど、それでも、さすがに呼び捨ては気が引けたので、四年間はもとより、卒業後も、それはした記憶がない。

同じことは、社会人になってからもそう。
今は試験制度が変わったみたいだけど、当時は、国家Ⅱ種・Ⅲ種を一緒に考えると、18歳から30歳までが対象だったので、当然のことながら、同期であっても年齢はバラバラなのが普通。
また、同期だけでなく、採用年次が異なっていても、年下の先輩若しくは年上の後輩というのもごく普通にいるので、そういう相手にどう接していいのかということは、採用から16年も経った今でも、正直考えてしまう。

今までの傾向からすると、同期の場合、「君」で呼んでいる相手が数名いるのと、女性で「姉さん」と呼んでいる人がいる以外は、年上は、「さん」で呼んでいる。
では先輩後輩の場合はと言うと、まず年下の先輩は、特に親しくなった人で「君」で呼んでいる人もいるけど、基本的には「さん」で呼んでいる。
20代の頃は、若者同士の繋がりの中で、採用年次の垣根を越えて交流する機会も多かったので、そういう機会を通じて仲良くなる中で、自然と「君」で呼ぶようになったこともあったのだけど、最近知り合った人で、年下の先輩だとわかった相手については、普通に「さん」で呼ぶことが多くなった。
もっとも、相手が部下である場合は例外で、その場合は、普通に「君」で呼んでいる。

では、年上の後輩はというと、こちらは、特に親しくなった人でニックネームで呼んでいる人がいる以外は、基本的には「さん」で呼んでおり、これは、さっきと違って、その人が部下若しくは立場的に下であっても同様。
やっぱりこの年になると、色々なことを経験する中で、年上には敬意を払わなきゃという思いが、自然と表に出てきているのかなと実感している。

実を言うと、年上の先輩を部下に持ったことが、これまで三回あるのだけど、こちらはもう、「さん」以外で呼んだことはない。
以前、私と同じように、年上の先輩を部下に持った人が、上司から、「先輩としてのその人と、部下としてのその人を上手に使い分けられるようになれ」とアドバイスされたという話を聞いたことがあるのだけど、こういうことって、頭では何となくわかっていても、いざ実践するとなると、簡単なようで難しい問題ということになのだろうと思う。

何だかとりとめのない文章になってしまったけれど、相手をどう呼ぶかということは、良好な人間関係を築く上での第一歩なので、そのことは、これから色々な人と知り合っていく中にあって、しっかりと意識していきたいと思う。
その結果として、例えば年上を「君」で呼ぶことがあったとしても、自分でそう判断したことについては、きちんと責任を持たなければいけないということになるのだろう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする