「姥神大神宮渡御祭」レポ第2弾。
8月10日夜の山車巡行の様子です。
巡行出発前、狭い路地で待機している山車を見つけて一枚。
祭りに登場する山車は全部で13台あり、江差町内の小さな町(集落)単位で一つの山車を持ち、我が町こそが一番という気迫で、祭りを盛り上げています。
間もなく巡行が始まります。
祭りの前の静けさといったところでしょうか。
最初にやってきたのは、豊川町という町の「豊栄山(ほうえいざん)」。
天照大御神の天孫である、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を乗せています。
続いて、新栄町という町の「新栄山(しんえいざん)」。
乗っている人形は、武田信玄だそうです。
愛宕町という町の「神功山(じんぐうざん)」。
神功皇后の人形を乗せており、昭和38年12月24日 北海道文化財(有形民俗文化財)に指定されています。
このように、重い山車を、皆が力を合わせ、ロープで引っ張っています。
続いて、中歌町という町の「蛭子山(えびすやま)」。
乗っているのは、ご存知蛭子様で、平成12年4月19日、江差町有形民俗文化財に指定されています。
続いて、大神宮や私の職場が位置する、姥神町の「豊年山」。
人形は、神武天皇だそうです。
どの山車も、このように子供達が太鼓を叩き、祭囃子の音色に先導されて、町を練り歩いています。
続いて、津花町の「楠公山(なんこうやま)」。
乗っているのは、南北朝時代、後醍醐天皇の信頼を得て活躍した南朝の武将、楠木正成です。
13台の中で、唯一の船形の山車である、海岸町、陣屋町の「松寶丸(まつほうまる)」。
江戸時代の終わり頃、江差で活躍していた近江商人が大阪へ発注し製作させたもので、昭和38年に北海道の有形民俗文化財に指定されています。
これは、昼間も見た、水戸のご老公。
その名もズバリ、「義公山(ぎこうざん)」という、南浜町、柏町、南が丘という三つの地区の山車です。
ご老公の前に座っている二人のお子さんが見えるかと思いますが、助さん格さんということなのだそうです。
茂尻町という町の「譽山(ほまれやま)」。
乗っているのは、大石内蔵助だそうです。
正面からではないけど、橋本町という町の「聖武山(しょうむざん)」。
「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」の人形を乗せています。
上野町という町の「源氏山(げんじやま)」。
ご存知、源義経の郎等、武蔵坊弁慶を乗せています。
その姿は、歌舞伎十八番「勧進帳」でおなじみの雄姿であり、町内の山車人形としては最大を誇っています。
ちょっと上手く撮れなかったけど、本町という町の「清正山(せいしょうざん)」。
名前から察せられるとおり、かの肥後熊本藩主、加藤清正の人形です。
そしてこれが最後、新地町、円山、緑丘という3つの地区による「政宗山(せいそうざん)」。
ご存知、独眼竜こと伊達政宗の人形です。
3月頃、江差に引っ越すと話したところ、沢山の人から、ぜひ観ておくべきだと薦められた祭り。
北海道遺産にも指定されている最古の祭りなだけあって、本当に凄い盛り上がりだと思います。
最終日の今日も、時間を見つけて行ってみようと思います。