「逃亡犯条例」改正問題をめぐり発生した香港の大型抗議活動の嵐は、6月9日の「103万人デモ」から約2カ月を経過しても収まる気配がない。デモは毎週末、郊外を含む全香港に拡散して実施され、7月以降は警察との衝突が常態化した。デモ隊の要求も、改正案の撤回から転じ、2014年の「雨傘運動」で挫折した普通選挙の実現を訴えたり、若者の多くが「革命」を叫び始めたり、7月21日のデモでは中央政府の出先機関を包囲して国章を汚損したりと、体制に対するあからさまな不信任の表明へとエスカレートしている。筆者のよう世代は戦車で民衆を轢き殺した、1989年6月4日の天安門事件を思い出します。
❷中国政府は国民に豊かさというアメをなめさせた。その結果、国民は監視というムチの痛みに鈍感になった。生活の水準の向上を喜び、いまの一党独裁体制を賛美する中国人も多い。
日本や欧米は経済的に豊かになれば、中国は一党独裁体制を改めるとの見通しを立てていた。だが、中国は経済発展を遂げても政治改革には乗り出さず、一党独裁体制を堅持した。
日米欧の見通しが誤っていたのではなく、政治改革を経ていない中国の経済発展がニセモノであり、それが香港抗議デモの原点なのです。
以下抜粋コピー
政府に対する抗議デモが続く香港でデモ隊が空港ターミナルを占拠した影響で、空港当局は日本行きを含む12日夕方以降のフライトをすべて取り消しました。
香港の航空当局は12日午後、香港国際空港で大規模デモが行われた影響で、空港を12日発着するすべての便の欠航を決めました。
この影響で福岡から香港へと向かう午後4時40分発のキャセイドラゴン航空、そして午後6時15分発の香港エクスプレスのあわせて2便が欠航になりました。
フライト取り消しについて一部現地メディアは警察が空港内のデモ隊排除のために催涙弾の準備を進めているとの見方も報じています。
世界有数の国際空港内で催涙弾が実際に使用されれば異例の事態となります。