4.5兆円の株式買い上げ予定で爆上げしていたソフトバンクグループですが、合計19億ドル(約2千億円)を投資し、ワンウェブ株式の5割近くを握る筆頭株主出資する英通信衛星ベンチャーのワンウェブが27日に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請した。新型コロナウイルスの感染拡大による混乱を受け、資金調達に行き詰ったという。ソフバンGの株価は世界的な株安により、投資事業の「ビジョン・ファンド」の運用損懸念が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大による外出制限が経営を直撃しているソフトバンクグループ傘下米シェアオフィス大手ウィー社の事業存続に向けた経営問題もあり、19日には昨年来安値の2610円まで売り込まれていた。3/30日の終値は3693円▲194円ソフトバンクグループと孫正義氏双方ともかなりヤバい状況です。
以下抜粋コピー
ソフトバンクグループの孫正義社長は過去2週間に、融資の担保として同社株式1010万株を追加で差し入れた。27日の規制当局への届け出で明らかになった。
これで担保となっているソフトバンクG株は合計2億2700万株、約80億ドル(約8700億円)相当となる。これは孫氏が保有する同社株の約40%に相当する。同氏はソフトバンクG株の約27%を保有している。今回差し入れた株式の価値は、27日の終値に基づくと約3億6000万ドル相当になる。ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、孫氏の資産は120億ドル。担保となっている株式の価値はこれに含まれない。同氏の資産価値は今年、36億ドル減少している 孫氏の取引銀行はUBSグループや野村ホールディングスなど。
❷シェアオフィス大手「ウィーワーク」は19年10月からソフトバンクグループ(SBG)のもとで経営再建中で、不採算の物件契約の見直しを進めている。19年10~12月の米国における新規のシェアオフィスのリース面積は同年9月までと比べて93%減。SBGは協調融資(シンジケートローン)や社債発行による50億ドル分の金融支援策を実施するほか、ウィーは米銀大手のゴールドマン・サックスから17億5000万ドルの融資枠を取り付けている。「ウィーワーク」を運営する米ウィーカンパニーの社債利回りが大幅に上昇(価格は下落)している。19年6月時点で最大の会員数を抱えるのがニューヨークで5万8600人。ロンドン(4万300人)、サンフランシスコ(2万400人)、ロサンゼルス(1万8300人)が続く。これらの主要都市で全会員数の約3割に達する。
カリフォルニア州は19日に全域で外出禁止を命じ、ニューヨーク州は22日から不要不急の外出を控えるよう住民に要請した。ウィーの多くの拠点は営業しているが、利用は急減しているとみられる。