米国で重い心臓病の57歳男性に、免疫拒絶が起きないよう遺伝子操作したブタの心臓を移植。世界で初めてとしている。手術から3日後の今も患者の経過は順調で
注意深く推移を見守る。米国でも移植のために提供される心臓は不足しており、執刀医は「問題解決に一歩近づいた」としている。日本では厚生労働省研究班が
2016年、ブタの細胞を移植できるよう指針を改定。体内のインスリンが不足する1型糖尿病の患者に、ブタの膵臓(すいぞう)の膵島細胞を移植して治療する計
画を国立国際医療研究センター(東京)などが進めているようです。
以下抜粋コピー
米メリーランド大学医学部は10日、ブタの心臓を人に移植する手術を実施したと発表した。術後3日たつが、移植を受けた患者の経過は今のところ順調だという。
提供された心臓は、拒絶反応を起こさないよう遺伝子改変されたブタから取り出しており、世界で初めての試みという。同医学部によると、移植を受けたのはメリ
ーランド州に住むデビッド・ベネットさん(57)。命の危険がある不整脈があり、体外式膜型人工肺(ECMO)を使う状況だったが、臓器提供を受けられなかった。
ベネットさんは手術前日、「死ぬか、この移植を受けるかだった。私は生きたい」などと話したという。ベネットさんは移植手術に同意する前に、この手術は実験的
でリスクと利益は分かっていない点があることを十分に説明されたという。今後、数週間かけて、今回の臓器移植によって生命を維持するだけの効果があるかを検証
していく。米食品医薬品局(FDA)は昨年末、この手術について、緊急許可を出した。実験的な医療製品に対して出る許可で、今回の場合は遺伝子改変されたブタの
心臓が対象。深刻な命の危機に直面していて、その医療製品が利用可能な唯一の方法である場合にのみ適用される。
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