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歴史的な米朝首脳会談が始まります。しかし、一部の専門家からは「今回は大枠の原則的な合意だけの話で、次からは具体的な話が、決まっていかなければいけない。1か月先に首脳会談がすぐに開かれるという可能性は全くない。」さらに仮に非核化が宣言されても、本当に核を廃棄したかの検証は困難との見方が出ている。「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」をどう具体的に実現するかが課題になるが検証が難しい中、CVIDは難しい。結局体制維持を求めても、制裁が続けば不満分子による体制転覆に怯え続けなければならなくなるでしょう。安倍総理が強く求め、国民が願っている拉致被害者返還も予断が許されない状況です。
■無数の施設 非核化の壁
北朝鮮憲法の序文には「核保有国」と明記されている。いったん核兵器を持った国を、どうすれば非核化できるのか。
国際原子力機関(IAEA)などによる検証活動「査察」が不可欠となる。核関連施設やその活動を把握したうえで、平和目的以外の核利用をやめさせる方法だ。
IAEAの査察は3段階。施設を申告させ、場所を明らかにする特定査察▽施設に監視カメラなどを付け、平和目的かを定期的に監視する通常査察▽監視によって疑惑が浮上した場合に行う特別査察だ。第1次核危機で北朝鮮は、最初の特定査察の段階で申告していない施設があると指摘された。これに対し、軍事施設は対象外だと反論。疑惑は深まった。
北朝鮮には無数の地下施設があるといわれる。このため今回、米朝首脳会談で非核化する方針が示されたとしても、すべての核施設を確認することすら難しいという見方が多い。
査察で確認できた核兵器は、北朝鮮国内で解体する方法もあるが、それより確実で速い方法が国外への搬出だ。リビアの核廃棄では核関連装置が米国に運び出された。今回の米朝の水面下の協議でも、米国は核兵器を国外に運び出すよう求めているといわれる。