9月に予定される自民党総裁選挙がにわかに動きだした。号砲を鳴らしたのは3年前の総裁選で出馬断念に追い込まれた前首相の菅義偉だった。菅氏は文藝春秋のオンライン番組で首相の岸田文雄の退陣を要求した。その菅氏がどん底の状況で、総裁選への立候補を表明したのが岸田首相だった。自信喪失状態の菅は総裁選に立候補をせずに退陣の道を選択した。今回は 菅氏を軸にした非主流派が総裁選の主導権を握るのか。一方 、自民党の茂木敏充幹事長は自民党総裁選挙について、「首相になってやりたい仕事があるのは間違いない」と述べ、出馬意欲をにじませた。
茂木氏は、「言うべきことは、言うべきタイミングで、躊躇(ちゅうちょ)なく言っていきたい」と述べた。
具体的な政策として、ライドシェアの全面解禁、副業の解禁、シェアリングエコノミー、社会保障制度の抜本改革などを挙げ、「首相でないとできない」と述べた。一般のドライバーが自分の車で有料で乗客を運ぶライドシェアは、4月に限定的な形でスタートしたが、茂木氏は「私は全面解禁という方針は変えない」と強調。「事務的にできないんだったら、トップがいつまでにやる、どうやると決めればすむ」と述べた。