蜩の声ばかりする柴の戸は 入日のさすにまかせてぞ見る(藤原顕李、金葉集)
ひぐらしの鳴く山里の夕暮れは 風よりほかにとふ人もなし(読人知らず,古今集)
来めやとは 思ふものから 蜩の 鳴く夕暮れは 立ちまたれつつ(読人知らず,古今集)
山深み峰にも尾にも 声たてて 今日もくれぬとひぐらしのなく(道元禅師,傘松道詠集)
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行基菩薩の歌です。
法華経を我が得しことは薪(たきぎ)こり菜つみ水くみつかへてぞ得し(拾遺和歌集)
【訳】法華経の教えを私が得たのは何故かというに、前世において薪を樵り、菜を摘み、水を汲んで、阿私仙に仕えて得たのである。
(法華経「提婆達多品」に「爾の時に仏、諸の菩薩及び天・人・四衆に告げたまわく、吾過去無量劫の中に於て法華経を求めしに、懈倦あることなし。多劫の中に於て常に国王と作って、願を . . . 本文を読む