八には不二大乗の三諦の義なり。本とは中なり。不とは空なり。生とは有なり。いわく自他の三密、事理の諸法、法然として互に無量の万徳を発生して以って衆生にあたえ、過恒の法門を顕示して以って群類を化す。機感の因縁より顕れ生ずれども実の生にはあらず、ここに生といふは即ちこれ有諦なり。ここに有といふは仮有にはあらず。本有の義、実有の義なり。空とは一切の諸法互いに円融渉入して無障無碍なること猶し空の如し。空は即 . . . 本文を読む
先日人里離れたある山中で、行者のO師におめにかかりました。師は若くして人里を遠く離れた山中の荒れ寺に入寺し、以来数十年修法に励んできた方です。
師は一目見るだけでなんともいえないありがたい気持ちになる相貌をされていました。
眼差しが何とも言えず奥深いのです。声も深くてなんの違和感もかんじさせないやさしさにあふれたトーンです。立居振舞すべてにありがたさがにじみ出ているのです。
師は、今まで様々な行を . . . 本文を読む