華厳経十地品二十二の二に「離垢地(注)」の描写があります。これによれば十善戒をまもれるのは離垢地の菩薩でまた我々は前世で十善戒を守ったおかげで人間に生まれてこれているわけです。逆に言えば堕落した我々は早々に来世をあきらめなければなりません。
「菩薩、離垢地に住すれば自然に一切の殺生を遠離し刀杖を捨捨し、瞋恨の心無く、慚あり愧あり、一切衆生において慈悲心を起こし、常に楽事を求め尚ほ慈心をもちてすら . . . 本文を読む
真言宗の最終目的は密厳国土でありこれは
「万徳の自性輪円して足れり、一生に荘厳の仁(ほとけ)を証することを得べし。(この世に曼荼羅世界を実現する。秘蔵宝鑰)」と表現されています。
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