福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

十善戒を守れる人は「離垢地」の菩薩

2017-03-27 | 諸経

華厳経十地品二十二の二に「離垢地()」の描写があります。これによれば十善戒をまもれるのは離垢地の菩薩でまた我々は前世で十善戒を守ったおかげで人間に生まれてこれているわけです。逆に言えば堕落した我々は早々に来世をあきらめなければなりません。
「菩薩、離垢地に住すれば自然に一切の殺生を遠離し刀杖を捨捨し、瞋恨の心無く、慚あり愧あり、一切衆生において慈悲心を起こし、常に楽事を求め尚ほ慈心をもちてすら衆生を悩まさず、いかにいわんや害を加えんをや。諸の劫盗を離れ資生の物は常に足るを知り、‥邪淫を離れ・・妄語を離れ・・両舌を離れ・・悪口を離れ・・無義の語を離れ・・他物を貪らず・・瞋恚の心を離れ・・。・十不善の道を行ぜばすなわち地獄餓鬼畜生に墜ち、十善の道を行ぜば則ち人処乃至有頂天に生ぜん。」
注)菩薩が修行して得られる十信,十住,十行,十回向,十地,等覚,妙覚という菩薩五十二位の中、下位から数えて第41番目から第50番目の位を十地という(十廻向の上位であり等覚より下位にあたる)十地には上位から法雲・善想・不動・遠行・現前・難勝・焔光・発光・離垢・歓喜の10位がある。離垢地は下から二番目で、「仏智を生成し、よく住持して動かず、あらゆる衆生を荷負し教化利益する様子が、大地が万物を載せ、これを潤益することに似ているから「地」と名づく。」とされる。

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