「上宮太子廟参拝記文 嵯峨天皇の御宇、弘仁元年河内の国の聖所に於いて道場を建立し、籠居の處を卜する之間、上宮聖王の御廟に参詣する事一百箇日也。第九十六日の夜半一霊建有。御廟洞之内に微妙の小音有りて大般若理趣分を誦す。音に応じて光明在り。爰に空海祈念すらく、この妙事誰人の所為ぞや。願わくは我に示せと。所願に応じて廟窟の前に一の光明輪あり。美妙の音有りて唱えて言はく、我は是れ救世大悲の垂迹なり。我昔安 . . . 本文を読む
愚管抄巻七 その6/6
またことのせん(究極の真実)一侍りけり。人と申すものは、せんがせんには(究極の究極には)にるを友とす(似たもの同士)と申ことの、そのせんにては侍るなり。
それが世の末に、わろき人のさながら(全体)一つ心に同心合力してこの世をとりてに侍にこそ。よき人は又をなじくあいかたらひて同心に侍べきに、よき人のあらばやは合力にもをよぶべき(良い人があったなら合力することになるがいない . . . 本文を読む