今日は慧能遷化の日です。以下「六祖壇経」ウキぺデア等に依ります。
慧能は中国禅宗第六祖。先天二年713八月三日、76歳で遷化。
中国禅五祖弘忍の跡継決定時に後の北宗禅の祖となる神秀が「身は是れ菩提樹、心は是れ明鏡台の如し、時時に勤めて払拭せよ、塵埃を惹かしむること勿れ」と偈文を作ったのに対し、寺の米つきをしていた慧能は「菩提は本樹に非ず、明鏡亦台に非ず、本来本来無一物、何れの処にか塵埃を惹かん」の偈文を作り弘忍に認められたとされます。
又、「六祖壇経」では慧能の悟りの瞬間について「五祖夜三更に至り慧能を堂内に喚び袈裟を以て遮囲し人をして見せしめず。慧能のために金剛般若経を説く。恰も「応無所住而生其心」に至って言下に、一切万法自性を離れざることを悟る。慧能は和尚に啓していう、『なんぞ期せん、自性は本より清浄なることを。なんぞ期せん、自性は本より生滅せざることを、なんぞ期せん、自性は本より動揺なく、能く万法を証することを』。五祖は本性を悟れることを知り乃ち慧能につげて言う『本心を識らずんば法を学ぶも益無し、若し言下にに自らの本心を悟り自らの本性を見れば即ち丈夫・天人師・佛と名く』と。三更に法を受く。人は尽く知らず、便ち頓教及び衣鉢を伝えて云う、『汝を第六代の祖と為す。善く自ら護念して広く迷人を度せよ。衣は信のために凜け代々相承す。法は即ち心を以て心に伝えて皆自ら悟り自ら解せしむ。古より佛と佛と唯だ本体を伝え、師と師と黙して本心を付けしを汝をして自ら見、自ら悟らしむ。』・・」とあります。
同く「「六祖壇経」に慧能の遷化について「師の遷化の日、寺内に異香氛氳ふんぬんとして七日を経たり。感じて地動き林変じ、白日は光無く、風景は色を失い、群鹿は鳴叫し、夜に至るも絶えず。先天二年八月三日、夜の三更時に新州國恩寺において円寂す・・」とあります。
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