「帰命頂礼十善戒 十方三世の諸如来の 三十二種の妙相も この浄戒を種因とす」ここは三世の諸仏は清らかな戒の功徳によって仏の三十二種の妙相を獲得し玉うことを明かす。ここを秘密佛乗の面から解釈すればこの三十二相は自心に本来有する仏身の相好である。従って行者は一念に各々有する本来の仏性に契証すればすなわち一念の間に成仏する。この自分自身の本来の仏性を契證するには身口意の三密の修行、すなわち秘密十善の修行 . . . 本文を読む
請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經 東晋天竺居士竺難提(晋には言く法喜)譯
如是我聞。一時、佛、毘舍離菴(びやりあん)羅樹園(らじゅおん)大林精舍重閣(だいりんしょうじゃじゅうかく)講堂(こうどう)に千二百五十の比丘といましき。皆阿羅漢にして諸漏已に盡きたり。後有(ごう)を受けず、錬眞金(れんしんこん)の如し。身心澄靜にして六通無礙なり。其名を大智舍(しゃ)利(り)弗(ほつ)・摩訶目揵連(もっ . . . 本文を読む
維範・・「拾遺往生伝」に「阿闍梨維範は京師の人なり。顕密性を瑩き、山林心を摂す。遂に平城の月を辞して長く高野の雲に入る。俗呼んで南院阿闍梨と曰ふ。爾より以降、偏に下界を厭ひ、専ら西土を望む。嘉保三年(1096)正月二十八日、俄かに小労有り。両三日を送って二月朔日に至りて法華経一部、不動尊萬體を摺模供養す。第三日の早旦、沐浴浄服す。圓尊上人をして尊勝護摩を修せしむ。蓋し臨終正念の為なり。是の日、闍梨 . . . 本文を読む
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・34
大段第二に偈頌に三つ。初めには雙べて二問を頌ずるに二つ。初めには徳を歎ず。
「爾時無盡意菩薩、以偈問曰、世尊妙相具」
「爾時」の下の十一字(爾時無盡意菩薩、以偈問曰)は經家の叙なり。此の中に、尒時(そのとき)とは長行の二段の問答終る時なり。
「以偈問曰」とは世尊より観世音に至るまでの二十字(世尊妙相具 我今重問彼 佛子何因縁 名 . . . 本文を読む
「節分」関連資料
・「古事類苑」の一部を抜書してみます。
「追儺ハ、オニヤラヒ、又ナヤラヒト云ヒ、字音ニテツヰナト云フ、十二月晦日ノ夜、禁中ニ於テ惡鬼ヲ驅逐スルノ儀式ナリ、其式ハ、大舍人ノ身體長大ナル者一人ヲ取リテ方相氏ト爲シ、是ヲ大儺ト云フ、方相氏ハ黄金四目ノ假面ヲ被リ、玄衣朱裳ヲ著シ、右ニ戈ヲ執リ、左ニ楯ヲ執ル、又官奴等二十人ヲ以テ侲子ト爲シ、是ヲ小儺ト云フ、侲子ハ紺布衣、朱末額ヲ著シテ殿 . . . 本文を読む
先程まで分身カフェdawnに行ってきました。
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今日2月2日は祈親上人定誉ご入滅の日です。以下ウキぺデア・密教辞典等によります。上人は 天徳2年(958年)生まれで永承2年2月2日(1047年)高野山釈迦文院でご入滅、90歳でした。平安時代後期の真言宗の僧。高野山再興者。俗姓河井氏。大和国葛城郡楠本の出身。7歳で父を失い13歳で興福寺で唯識を学び、子島寺眞興 子島流祖真興に灌頂を受ける。法華経への信仰が厚く、両親の菩提を祈り(祈親)、法華経を読 . . . 本文を読む
十善に世間の十善と,天の十善と、出世間の十善とあり。世間の十善は、太古のときに聖王出でて人民を統制するの正法にして即ち人たる道の根本なり。故によく之を守るものは修身治国利民の益あり。当来は必ず天に生じることを得る。天の十善とは、忉利天の帝釈天王が能く十善を以て諸々の天衆の放逸を誡慎せしむる、これ天の十善なり。出世間の十善とは一には声聞乗の十善、二には縁覚乗の十善、三には菩薩乗の十善、四には佛乗の十 . . . 本文を読む
行基菩薩は続日本紀等によると、天智天皇7年(668年)に生まれ 天平21年2月2日(749年2月23日)に遷化されたとされます。
1,「続日本紀・天平勝宝元年」には「二月丁酉(二日)、大僧正行基和尚遷化す。和尚は薬師寺の僧なり。俗性は高志氏、和泉の國の人也。和尚は真粋天挺、徳風夙に彰れたり。初め出家せし時瑜伽唯識を読みて即ち其の意を了しぬ。既にして都鄙に周遊して衆生を教化す。道俗化を慕ひて追従せ . . . 本文を読む
今日は節分で豆をまいて「福は内、鬼は外」といいますが、鬼は自分の三毒にいるといわれます。
観自在菩薩冥応集(連體)には「三毒皆鬼神あり」「釋淨土群疑論 懷感」には「内有邪三毒。外感神鬼魔」とあります。心が貪瞋痴に犯されていれば外から鬼くるということです。 . . . 本文を読む
妙法蓮華経秘略要妙・観世音菩薩普門品第二十五(浄厳)・・33
二には総答
「無盡意。是觀世音菩薩。成就如是功徳。以種種形遊諸國土度脱衆生。」
「成就如是功徳」とは上の別答を指す。
「以種種形」とは示現の身の無量を云。
「遊諸國土」とは総じて所化の處の廣きを説く。諸とは一に非ざる義なり。横には十方に周く、竪には同居方便實報(凡聖同居土、方便有余土、実報無障礙土、)の三土に通貫す。三土の機縁 . . . 本文を読む