「大王よ當に知るべし。若し復た人有りて、命終時に臨んで十種の相有らば定んで生天することを得るなり。
云何が十となすや。一には憐愍心を起こす。二なは善心を發起す。三には歡喜心を起こす。四には正念現前す。五には諸の臭穢無し。六には鼻の欹側(いそく)すること無し。七には心に恚怒無し。八には家財寶妻子眷屬に心が愛戀すること無し。九には眼色清淨。十には仰面して笑を含み天宮當に來りて我を迎うと想念す。
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「玄侑宗久インタビュー」なる記事がありました。なかに「暗在系」についての記述がありました。・・・私たちの体をつくる量子も意識も、死の瞬間に消えるのではなくて、膨大なエネルギーによって展開し、なんらかの形で存在し続けていると考えられませんか。・・ . . . 本文を読む
大王よ當に知るべし、若し復た人有りて。命終の時に臨んで十相の現ずることあらば。是の人は決定して人趣中に生ずべし。
云何が十となす。
一には臨終に善念を生ず。。謂く柔軟心、福徳心、微妙心、歡喜心、發起心、無憂心を生ず。
二には身に痛苦なし。
三には少しく能く語るに似にて一心に所生の父母を憶念す。
四には妻子男女に憐愍心を作し。常に瞻視するがごとく無愛無恚。耳に兄弟姉妹親識の姓名を聞かんと欲す。
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「更衣をよみ侍りける
散りはてて花のかげなき木(こ)のもとにたつことやすき夏衣(なつごろも)かな」
(散り果てて、桜の花の影もない木の下は立ち去ることも気安いものだ、薄い夏衣に着替えた身には。夏衣とは絽の衣でしょうか。)
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