福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

守護國界主陀羅尼經卷第十阿闍世王受記品の訳・・その6

2011-06-01 | 護国仏教
大王よ當に知るべし、若し復た人有りて。命終の時に臨んで十相の現ずることあらば。是の人は決定して人趣中に生ずべし。

云何が十となす。
一には臨終に善念を生ず。。謂く柔軟心、福徳心、微妙心、歡喜心、發起心、無憂心を生ず。
二には身に痛苦なし。
三には少しく能く語るに似にて一心に所生の父母を憶念す。
四には妻子男女に憐愍心を作し。常に瞻視するがごとく無愛無恚。耳に兄弟姉妹親識の姓名を聞かんと欲す。
五には善においても惡においても心錯亂せず。
六には其心が正直にして諂誑あることなし。
七には父母親友眷屬の善く我を護念するを知る。
八には營理するところをみて心に讃歎を生ず。
九には家事を遺囑し、藏の財寶を擧げて之を示して出さしむ。
十には淨信心を起こし、佛法僧を請うて對面して歸敬して、『南謨佛陀、南謨達摩、南謨僧伽、我今歸依す』という。若し無佛の世には五通仙に歸す。

大王よ若し命終に臨んで此十相を具せば。決定して人趣中に生じることを得。

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