monologue
夜明けに向けて
 



以前述べたように現在の世界的女性枢軸時代の潮流の陰の役者は、豊波媛(トヨナミヒメ)なのだが
、ほとんどの方が知らない名前なのでここで説明しておこう。
邪馬台国初代女王卑弥呼(ヒミコ)の名を知らない人はいないだろうが
第二代となると怪しくなる。古代史に詳しい方なら台与(トヨ)という名を思い出されるだろう。
そのトヨさんが豊波媛なのである。
邪馬台国第二代女王豊波媛ということである。
一部の人々には「緋色の女」としてその存在を噂されていたのだが
事情があって日本の歴史から抹消されていたのだ。
日本の文献には全く記録が残されず
中国の史書「魏志倭人伝」などにわずかにその存在が記録されていたのであった。
 トヨはヒミコの死後男たちが殺し合って治まらないのでヒミコの宗女として王になった。
なぜそんなことになったのかといえば、王位を争った男たちにはヒミコが担った大切な政(まつりごと)の儀式における巫女としての役割ができなかったからである。
「魏志倭人伝」に「卑彌呼事鬼道能惑衆」「ヒミコは鬼道を事(つかっ)てよく衆を惑わす」とあるようにかの女は身体を赤く塗って神のことばを伝えて政(まつりごと)を行っていたのだが、
、むくつけき男どもが身体を赤く塗って神のことばを伝えても気持ち悪いだけでだれも服したくなかった。
そこで最後の切り札として十三歳の宗女トヨが朱丹によって身体を赤く塗って登場すると人々はそのカリスマに打たれ受け入れたのであった。
 ニギハヤヒにしてもトヨナミヒメにしても
一般の民衆の目から隠されたまま日本を裏から支えてきたのだがやっと日の目をみる時がきた。
いくら権力者の都合で隠されても時がくれば明かされる。
数千年の雌伏の時を経て邪馬台国第二代女王豊波媛の名前も
いよいよわが国の人々に認識される時代になったのである。
fumio
  
      <よそおう女たち>
                  

1.   夜を生きる、恋を生きるおんなたちはどこへ
     
     指を飾り 耳を飾り 首を飾り
     髪を飾り 眉を飾り 睫毛を飾り

     時を飾り 夢を飾り あなたを飾り
     
     この世のすべて 飾りつくすだけ


2.   夜を生きる、恋を生きるおんなたちはどこへ

     ほほえみ粧(よそお)い はじらい粧い さみしさ粧って 
     愁いを装い 疲れを装い ことばを装って
     かわいいほうの横顔だけを あなたにむける

    wow-wow-wow-wow-wow 粧うおんなたち
    wow-wow-wow-wow-wow 装うおんなたち

    粧い粧う粧えば 装い装う装えば おんなたち
    
    wow-wow-wow-wow-wow 愛しいおとこのもとへ


3.   夜を生きる 恋を生きるおんなたちはどこへ
     
     爪を染めて 髪を染めて 唇染めて
     過去を染めて 今を染めて 明日を染めて
    春を染めて 夏を染めて 秋冬染めて
     この世のすべて 演じつくすだけ
     この世のすべて 笑い飛ばすだけ

     待ちくたびれたおとこのそばを すり抜けてゆく

     おんなたち--おんなたち--おんなたち--おんなたち-- 


「よそおう女たち」を聴く






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