風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

「モミジバフウ」の実の観察

2019年11月13日 | モミジバフウ 実生
10月に公園で採ってきた、モミジバフウの実。


車のダッシュボードの上に置いて、毎日観察していました。


実はよく知っているけど、不思議な事に、その種は一度も見た事がなくて・・・
他の樹木のように、パラパラと木の下に落ちていてもよさそうなのに。
どんな形をしているんだろう?
フウの種を見てみたくて、実の口?が開くのを待つことにしました。
3日後、カニの爪みたいな突起の間に、種が出てくる穴が開いてきました。


ばら撒かないように、プラスチックの容器に入れます。


2日後の様子。
実を振ると、塩コショウみたいに、たくさんの粒々が出きて、容器に溜まりました。


穴からは、サラサラした砂粒のようなものと、翼のついた黒い種が出てきました。
種の大きさは8ミリほどで、砂粒状のものは、2ミリ。
予想していたより、小さな種でした。地面に落ちていても、これは気付かないなと思いました。


実が空っぽにって、いつも木の下に落ちているフウの実の、見慣れた姿になりました。
中はどういう構造になっているんだろう?このサラサラの物質はなに?
謎は深まるばかりです・・・


そうだ!と思い付いて、部屋に実を持ってきて


小さなノコギリで、半部に切ってみました!
前に、コブシの実を観察した時に、「集合果」という言葉を勉強したのに
そんなことすっかり忘れていて(^^ゞ
フウの実の中が小さな部屋に分れていて、びっくりしてしまいました。


赤く囲んだ上の部分に、砂粒みたいなものが縦にきれいに整列しています。
その下には、種が入っているのが見えました。


この実の中に、種は全部で66個ありました^m^


部屋の中で、数粒を高い位置から落としてみたら
形の良いものは、クルクルと回転しながら床に落ちました。
モミジバフウの種は、カエデや、ユリノキのと同じ「翼果」(よくか)でした(カエデだからね^^)
翼果は、無風だと垂直に落ちますが
横風を受ける自然界では、親木からかなり離れた場所まで飛んで行けるそうです。


ところで、この砂粒状のものは、何のためにあるのか?


穴の数は数えなかったけど、たぶん、1つの部屋に種は2つ入っているようでした。
熟すまで、種を守るクッションの役目なのか、それとも、飛ぶときに一緒に出ることで飛距離を伸ばすとか?
もっとちゃんと複雑な実験をすれば、理由を知ることができるのかもしれないけど
どんな答えも、人の想像でしかないのかもしれませんね(笑)



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未熟な実の中身も見てみたくなって(笑)また公園へ行ってきました。


ジャーン^m^


ホームセンターへ高枝切りバサミを探しにいって、いいものを見つけました!
「マジックハンド」って、今は言わないんですね(笑)


人の目を気にしなければ、とても使い勝手がよくて、役に立ちます。


挟む力が結構強いので、力いっぱい引っ張るだけで
あっという間に、こんなに採れました。


家でさっそく家で、切ってみました。
拾った桃を持ち帰って切ってみる、そんな気持ちにちょっとなりました(笑)


未熟な果実は、水分が多くて
何がなんだか、どこがどうなのか・・・よく分かりませんでした。


もっとスパッと切れる刃物じゃないと、ダメかな(^^ゞ
乾いてきたら、なにか見えてくるかな。


採ってきたムベの実と一緒に。
こうして見ると、南国のフルーツみたいで美味しそうです(笑)

フウの種は、土に蒔いてみます(^_^)/