先日何気なくNHK-BSで放映された「大菩薩峠 竜神の巻」をみたら、市川雷蔵の机龍之介に取り憑かれてしまい、その勢いで「完結編」を一気に見終えた。
実は以前、東映の大菩薩峠(三部作)を観た時に是非大映版も観たいものだと思っていて漸く願いがかなった。
結論から言えば、もしこの三部作が映画館に掛ったら迷わずに観に行きたい、そんな映画だった。
大菩薩峠
大菩薩峠 竜神の巻
大菩薩峠 完結編
原作が未完の大河小説だけに3部作に纏めるのが少々無理な感があり、完結編ではその無理が如実に表れた様に思う。
物語の展開にはいろいろと言いたい事があるが、ぶれない主人公がともかく格好良い、この主人公の周りをいろいろな人々がドタバタ駆け巡るが、それが何とも古き良き映画の雰囲気を出していて新鮮。
東映版と比べても、市川雷蔵の魅力で断然にこちらの方が良いと思う。
(この人は元が歌舞伎役者だけに所作が綺麗なこと!)
今この映画をリメークしようと思っても演じられる役者が居ない。