1940年(昭和15年)制作のこの映画、なんとカラー映画ただし画面はスタンダード・サイズだけれど。
「ジェシー・ジェームズ」の後日談なんだけれども面白い、そしてやはりヘンリー・フォンダは名優、何やらしても上手い。
この映画はジェーシー・ジェームズの暗殺後の兄:フランク・ジェームズの復讐談で、法廷シーンなんかも有りただのドンパチ西部劇とは一線を画す内容。
こんな映画がこの時代の仮想敵国(未だ)で作られていたと言うこと、やはり国力の差はこの後の無理筋を「貴い犠牲」なんかで美化してはならない。
この映画のタイトルは「フランクの復讐」が相応しいと思うがこれでは日本人受けしないと考えたんだろうな。
この映画では若きアウトロー見習いとしてジャッキー・クーパーが出ていて、いつも悪役を演じていた役者さんの若き日に出会えたことは良かった。
(「コロンボ/野望の果て」で良い悪役を演じているし、他でも上手い悪役としてあちこちに結構露出している。)
ついでに「地獄への道(現題:Jesse James)」の内容は以下の通り。
西部史に名高いアウトロー、ジェシー・ジェームズの半生を描いた伝記的ウェスタン。鉄道の敷設によって土地を奪われ、母親を殺されたジェームズ兄弟は、復讐のため列車強盗を繰り返す。やがて彼らは、復讐を離れ、次第にアウトローとしての道を歩んでいく……。